約 2,795,815 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1749.html
258 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 07 27 ID LVQGLGYo 刹那「ヒイロ、デュオを見かけなかったか」 ヒイロ「いや…みてないが」 刹那「そうか」 ヒイロ「なにかアイツに用でもあるのか?」 刹那「前にサザーランドを修理すると言っていたんだ。それが気になってな」 259 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 08 59 ID LVQGLGYo ごひ「どうした、貴様ら」 ヒイロ「五飛、デュオをみかけなかったか?」 ごひ「あいつなら資料室にいるはずだが…」 刹那「感謝する!」 タタタッ ごひ「資料室に篭って何が楽しいんだか…」 260 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 15 57 ID LVQGLGYo デュオは資料をみている。資料室だから当然だが。その中にある多数の資料の中にはこう記されたものがある 「エクソダス計画書」 今思えばこれが後にデュオ達や、「高嶺清麿」達を始めとする対主催派――――脱出組の始まりだろう。 261 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 26 11 ID LVQGLGYo 首輪破壊に会場からの脱出に拠点の防衛。しかも敵のハッキングまで。おいおいコイツはどんだけ頭切れるんだよ。普通気づかねーよ。 亜空間破壊装置だ?こっちで言う魔法陣か。式が気づいたけどそれは「式の世界」の物だからな。でもコイツは「自分の世界じゃない」物に気づいた。 最初のワープや放送に禁止エリア・・・・・よく気づけたもんだ。しかも敵兵士に脅しかける度胸に皆をまとめるリーダーシップ。たいした男だぜ 262 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 33 34 ID LVQGLGYo ゲイン・ビジョウか。 しかしそのゲインでさえ命を落としている。実績は関係なく死んでしまう。 それがバトル・ロワイアルなのだ。 デュオは他にも資料を見るがここである事に気づく 「んなぁ!?士郎は知ってたけどお前もかよ!」 デュオは知らなかった。士郎以外に過去にロワに居た者を。 セイバーやアーチャーもそうだが彼が驚いたのは違う。それは彼が最後に希望を託した人物だった。 「ルルーシュ・・・・・・!!」 264 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 42 19 ID LVQGLGYo 「しかも脱出してやが・・・・・・ななぁ!? デュオは気づく。ルルーシュはたしかに脱出した。しかしそれまでの過程が問題だ。きっと彼の偉業は誰にも真似できないことだろう 今の所は前例がない。むしろ後にも先にも彼だけだろう。 「主催者乗っ取りやがっただぁ!?」 265 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 21 51 25 ID LVQGLGYo そう主催者になったのだ。実のところ元主催者がビビッて逃げただけの話だが・・・ だが、彼は脱出できるように勤めた。(が対主催には刺客を送り込んだのだが・・・ でもルルーシュがいなかったら脱出はできていなかった。それは事実である。そこに居た生存者は彼を憎んでいた。がしかし脱出できたのは彼のおかげである。 (ちなみに私はスパイクの「ニアが・・・」のくだり大好きですw 267 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 22 07 20 ID LVQGLGYo そしてバトル・ロワイアルにかかせないのが「戦い」である。願いを叶えるため。生きるため。己の欲望を満たすため。大切な人を守るため・・・ 余談だが某ロワでは優勝者の肉体を頂くと言う主催者までいたものだ。その際にはだったらタイマンしとけ!と叫ぶ者もいたが。 デュオ「・・・・・・ほんとに同じ人間かよ」 実際別次元のため同じとは言いがたいが気持ちはわかる。 アーカードなる吸血鬼の死闘、死者多数をだしたホテル戦。大切な人を守るため鬼となったシグナム。それを止めるルパン。生き様を残し勝って死んだ男クーガー。 相棒の仇をとるために次元。迷いをなくし正義のために制限を越えた男劉鳳。一般人ながら好きな人を守るキョン。 そして全てを背負い、己のために、友のために、刻んだ仲間のために 「セイバー・・・お前も大変だったんだな。」 カズマのラストバトルである。 268 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 22 08 12 ID LVQGLGYo sage了解 269 :名無しさんなんだじぇ:2010/12/29(水) 22 20 20 ID LVQGLGYo 刹那「デュオ入るぞ」 デュオ「刹那か?どうした?」 刹那「いや…前に言ってたサザーランドの件でな」 デュオ「もうチョイ待ってくれ。なんせ世界がちがうからな」 刹那「そうか…こんな所にいたら怒られるぞ。なんせ大掃除だからな」 デュオ「あ・・・そうだったか。今年も終わるのか。」 刹那「そうだな。・・・よし行くぞ」 デュオ「さて・・・そろそろ行きますか!」 デュオは刹那が来る前に今までの情報をまとめていた。これが活かされるとは限らない。しかしデュオは残した。この先の者たちのために。 決してあきらめることなくこのバトル・ロワイアルを止めるために。 表紙に大きく「デュオのメモ」の書かれた紙が机の上に置いてある。 いつかもしかしたら時空管理局なる者達が有効に使ってくれるかもしれない。 そんな気がしていた
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1420.html
第四回定時放送「これから」 ◆hANcxn7nFM 『今晩は、みなさん。 これより第四回定時放送を始めさせていただきます。 戦闘中の方も、休憩中の方も、一時手を休めて傾聴していただくことをお勧めします。 ・・・・ ・・・ ・・ ・ よろしいでしょうか。 まず最初に列車ですが、ただいま全線復旧しております。 C-6臨時駅に関しましては、そのままお使いいただけます。どうぞご利用くださいませ。 なお列車内では禁止エリアの影響を受けません。ご安心してお乗りください。 次に午前三時からの立ち入り禁止エリアについて、発表させていただきます。 【B-1】 【F-1】 【G-1】 この3エリアに関しましては、午前三時から立ち入りを禁止させていただきますので、 参加者の皆様ご注意下さい。 次にこちらで確認された、午後六時からの死亡者を発表させていただきます。 再度の読み上げはございませんので、ご注意下さい。 【ライダー】 【ヒイロ・ユイ】 【レイ・ラングレン】 【ゼクス・マーキス】 以上4名です。 現時点でお残り頂いております参加者は、22名となります。 また、現在全エリアを通して快晴ですが、 午前三時前後から、全エリアにて降雨が予想されております。 視界が悪くなりますのでご注意下さい。 私からは以上です。第五回定時放送で、またお会いしましょう。 最後に遠藤からの挨拶で、第四回定時放送を締めさせていただきます』 ■ 黒服サングラス無精髭の男がマイクの前に進み出る。 これからその言語能力の限りを尽くして、参加者たちを蔑み、罵倒し、激励するのだろう。 放送を聞く誰もが総身構えた、その時。 会場中の全てのモニターに電源が灯った。 学校の、ショッピングモールの、ある工場の、デパートの、ビルの、薬局の、ノートパソコンの。 全てのあらゆるモニターが、ある情景を映した。 左右に激しく首を振る黒服サングラスの男。 きょろきょろと辺りを見渡す、白い僧衣に身を包んだ少女。 次の瞬間、スタジオの電気は落ちる。 その刹那、である。 一発の銃声が響いた。 白い僧衣の少女が両耳を塞ぎ、悲鳴をあげながらしゃがみ込み、サングラスの男が身動きも取れない、その姿を、強い光が映し出す。 強力な、そうまるでサーチライトでも照らしているかのような強力な光。 サングラスはなんらその役目を果たせず、男は正面を見ることすら出来ない。 「何者だ!」 かろうじて、そう叫ぶのみである。 返答は銃声と共に行われた。 「我ら、黒の騎士団!」 ■ 入り乱れる怒声と銃声と悲鳴と絶叫。 やがて静寂が訪れ、画面は血の海と死体の山のみとなった。 カメラは襲撃者-黒の騎士団-の前に回り込む。 そこにはフルフェイスの仮面に顔を隠した、マントを羽織った全身黒尽くめの男。 そしてその男の後ろには、数人の男女がマスクで目だけを隠し、黒で統一されたコスチュームに身を包んでいた。 マントの男が勢い良く両手を広げ、宣言する。 「我が名は"ゼロ"!弱き者の守護者!」 舞台の中央で大仰な芝居をする往年の大映俳優のごとく、躍動感ある動作のまま"ゼロ"と名乗る男は続ける。 「今、このバトルロワイヤルは完全にこの"ゼロ"、ならびに黒の騎士団が乗っ取った! バトルロワイヤル参加者の諸君。 私こそが新たなる支配者! そう、今こそこの島の絶対的権力は、この"ゼロ"のものであると宣言する! 力あるものよ、我に挑め! 弱き者よ、我が救いを求めよ! そして、その奮闘する姿こそ至上の美しさと知れ!」 ややあって"ゼロ"の周囲のモニタの一つが一人の男の姿を映し出す。 「これはこれは、スポンサーのお一人か。 今更のこのこと抗議とは悠長なものではないか。 貴様らは自分たちは撃たれないと思って、このバトルロワイヤルを見学していたのか。 否! このバトルロワイヤルに関わった時点で、貴方も参加者の一人に過ぎぬのだ!」 "ゼロ"の怒声と共に彼の掌中にあったチェスのボタンが押される。 スポンサーと呼ばれた男の体が爆音と共に破裂し、血の塊となって砕け散った。 「それでは諸君、六時間後に会おう!」 そこで中継は終わり、島中のモニターが沈黙して、静寂が訪れた。 ■ "ゼロ"と名乗った男は仮面を脱いだ。 黒髪、サングラス、無精髭。 ウサン臭さを形にしたような信用ならぬ風体の中年男性。 そう、遠藤勇次。その人である。 「ご苦労だったね、遠藤。蘇って早々大役をよく果たしてくれた」 黄金色の瞳の少女が語りかける。 ねぎらいの言葉とは裏腹に、遠藤にはその表情は蔑んでいるようにも見える。 いや、彼女は無表情である。 能の面のように、見るものの思いがその表情に宿っているに過ぎない。 つまりは脳が映しだすマヤカシだ。 遠藤は頭を振って答える。 「主催者自らの願いとあれば、承るのが務めです。それに蘇らせていただいたご恩にはかえられません」 この言葉こそが裏腹だ。 遠藤は自分の命が目の前の少女の気まぐれによって奪われたであろう、ということを察している。 所詮自分は換えの利く人材に過ぎない。 遠藤を蘇らせたのも単なる気まぐれであろう。 実際、蘇らす方便はスポンサーたちに蘇生の技術を見せ付けるためだったはずである。 よりましと思えた事へ急激に方針を転換する。 よく言えば、である。 はたから見れば単なる気まぐれだ。例え最初からその気であったとしても、だ。 そしてこの道化を演じさせたのもまた然り。 だが、尻尾を振る。 それが一番の保身であると、敏感な嗅覚が告げている。 目の前のこの少女の力は、今自分がスポンサーの一人を爆死させたように、気まぐれに遠藤自身を殺せるのだ。 「しかし、よろしかったのですか?」 遠藤は言外にスポンサーを殺してしまったことへの不安を口にした。 金色の瞳を持つ少女は表情ひとつ変えずに口を開く。 「構わない。もうスポンサーなど不要だ。欲しい結果は一日とせずして手に入る」 遠藤には少女が、手に入らずとも、と続けたような気がしたが、その唇は閉ざされたまま。 言葉を発してはいなかった。 「それにまぁ、突然スポンサーどもの首を全て吹き飛ばしても良かったのだが、余興は必要だろう?」 少女はこともなげに言い放ち、振り返りもせずに闇に消えた。 闇の中、遠藤は自身と、その相方である白い僧衣の少女の替え玉を見下ろす。 名も知らぬ少女と名も知れぬ男。 見開いた瞳が己をさいなむかのように睨んでいた。 否。 そう見えた。 【第四回定時放送終了(ゲーム開始二十四時間経過)@残り22人】
https://w.atwiki.jp/shinanirowa/pages/34.html
名前 ベルトルト・フーバー 出典 進撃の巨人 Season 3 性別 ♂ 声優 橋詰知久 参照 https //www.nicovideo.jp/watch/sm28647581 年齢 16 外見 長身 性格 影が薄い 一人称 僕 第104期訓練兵団でライナーと同じくマーレ国からのスパイ、有名な「超大型巨人」の正体である。 同期のアニ・レオンハートにひそかに恋心を抱いている描写が見られる。 また、寝相がかなり悪い。 シガンシナ区決戦にて、エレンに敗れ捕食され死亡した。 超大型巨人の保有者であるものの、本人の無口で地味なキャラクターもあって普通に接する分には物凄く存在感が薄い。 巨人化 「超大型巨人」 60m級の大型巨人。 変身した際、核爆発が起こる。 エレン→エレン。敵国の人間。決戦で敗れる ミカサ→ミカサ。敵国の人間。何度か斬られる リヴァイ→敵国の人間。何度か斬られる ライナー→ライナー。仲間。 ジーク→ジークさん。仲間。 以下、シン・アニメキャラバトルロワイヤル におけるネタバレを含む + ... 初登場・死亡話 012 シンジ「なにがBRだよ!」 登場話数 1話 スタンス 無差別マーダー 現在状況 一日目の深夜時点、死亡 参戦時期は死亡直後。 意味が分からず困惑しているところをエレンに問答無用で断頭され死亡した。 おまけにシンジに見殺しにされてる。 じゃあなベルベル、他進撃勢と参戦軸が被れなかった『不運男』… キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 エレン・イェーガー 敵国の人間 エレン 殺害される。 012:シンジ「なにがBRだよ!」 碇シンジ 殺害を目撃される。 012:シンジ「なにがBRだよ!」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1837.html
584 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/04(金) 21 18 33 ID ZaPWapQY 戦場ヶ原「>>582次期ラジオパーソナリティね…」 C.C.「そういえば考えなければいけないことだったな…」 戦場ヶ原「これ以上『ラジオ書き手代行氏』の仕事を増やすのは酷ね…」 C.C.「と言う訳で今回はこちらで候補を絞ってみようと思う」 上条「…もう決めてるかもしれねぇじゃねーか…」 戦場ヶ原「それならそれでいいわよ」 C.C.「ただネタが欲しいだけなんだからな」 上条「ですよねー」 戦場ヶ原「それじゃ絞っていきましょう」 C.C.「まず以前パーソナリティをやったキャラはもうできないんだったな…」 戦場ヶ原「となると、この8人はまず除外ね」 初代パーソナリティ:龍門渕透華&池田華菜 二代目パーソナリティ:田井中律&キャスター 三代目パーソナリティ:アーチャー&御坂美琴 四代目パーソナリティ:伊達政宗&神原駿河 C.C.「更に五代目パーソナリティは『ようこそ先輩!』の残り7人もやらなければならないからな…」 戦場ヶ原「…と言うことはその7人も除外ね…まあ御坂さんはもう除外されてるから、正確には6人だけど」 玄霧皐月、片倉小十郎、中野梓、安藤守、プリシラ、リリーナ・ドーリアン C.C.「計14人を除く、残り39人から選ぶ訳か…」 戦場ヶ原「正確にはあのグラサン葉っぱ全裸の小物とか、エロ馬とか、黒服A、Bとか武田軍の馬とか、妹達とかもいるけど…」 C.C.「さすがにそこから出ることはないだろうな…断定はできないが…」 戦場ヶ原「で、残った39人がこれね」 けいおん!:平沢唯、琴吹紬 咲-Saki-:竹井久、福路美穂子、加治木ゆみ ガンダムW:ヒイロ・ユイ、デュオ・マックスウェル、張五飛、ゼクス・マーキス、トレーズ・クシュリナーダ 戦国BASARA:真田幸村、明智光秀、本多忠勝 禁書目録:上条当麻、白井黒子、月詠小萌、海原光貴 Fate:衛宮士郎、セイバー、バーサーカー、ライダー 空の境界:黒桐幹也、浅上藤乃、荒耶宗蓮 ガンソ:ヴァン、レイ・ラングレン、カギ爪の男、ファサリナ カイジ:伊藤開司、利根川幸雄、兵藤和尊、船井譲次 ギアス:C.C.、ユーフェミア・リ・ブリタニア、アーニャ・アールストレイム 化物語:戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、千石撫子 ガンダム00:刹那・F・セイエイ 585 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/04(金) 21 19 00 ID ZaPWapQY C.C.「ここから二人選ぶ訳か…」 戦場ヶ原「当然、アニロワ3rdの本編、そして『死者スレ』で結成されたコンビになるわね…」 上条「となると…有力候補は…『俺とホンダム』コンビか?」 C.C.「…あの二人にパーソナリティが務まると思っているのか…?」 上条「思いません」 戦場ヶ原「ま、とりあえず候補には入れときましょう」 C.C.「私は一番の有力候補は、『シロクロ』コンビだと思うがな」 戦場ヶ原「確かに…無難なところね…」 上条「いやどこが無難だよ…放送の度にセイバーが突っ込んで行くじゃねーか…」 C.C.「他の候補は…『ふぁさひい』か?」 戦場ヶ原「でも二人は『死者スレ』に来てからほとんど絡んでないじゃない…と言うか個々の出番すらほとんどないじゃない…」 C.C.「まぁスレの過疎化の中でも、『ガンダムW』と『ガンソ』のファンが特に減っているのは、キャラの登場率から明らかだからな…」 上条「こらこらこら!自分が観てないからってそういうこと言わない!」 戦場ヶ原「後は…『魔眼組』かしら?」 C.C.「…『キャス律』と同じ展開になる気がする…と言うか被っていたからこそ二人の出番も少ないんじゃないか?」 上条「それは関係ない気もするけど…」 戦場ヶ原「よくよく考えたらライダーも原作知らない人には扱えないキャラだった気がするわね…彼女の本来のマスターが桜さんだったなんてアニロワ3rd読むまで『毒吐き代行の人』は知らなかったわよ…何で 555で気付かなかったのかしら…」 上条「今更蒸し返すな」 C.C.「『カマコンビ』も、もう二人とも『カマ』じゃないから無理だと思うが…と言うか荒耶がパーソナリティなどみんなが許さないだろうな」 戦場ヶ原「海原君なら竹井さんとのコンビでいける気もするけどね…」 C.C.「後は八九寺とカイジのコンビか?」 戦場ヶ原「それはないでしょ…八九寺ちゃんなら琴吹さんとのコンビの方がいい気がするわ」 上条「そうだ、平沢と福路も仲良かったからその二人m」 二人「「却下」」 上条「…お前ら本当に福路が嫌いなんだな…一応弁解すると『毒吐き代行の人』が福路を嫌いな訳じゃないぞ…もうこれくらいか?」 戦場ヶ原「何を言っているの?大事なコンビを忘れているわよ」 上条「………え~~~そんなコンビいたかな~~~?俺には思いつかないな~~~」 C.C.「私達『ひたぎウィッチ』だ」 上条「………結局言っちゃうのね…と言うかそのコンビ名採用しちゃうんだ…」 戦場ヶ原「まあここで挙げたのはあくまで『毒吐き代行の人』が思いつく候補だから、実際にどうなるかは分からないわ」 C.C.「『このコンビにして欲しい』と思うなら、書き込んでおけば採用してもらえるかもしれないぞ」 586 :名無しさんなんだじぇ:2011/11/05(土) 11 48 47 ID beisI5OQ C.C.「うっかりしていたが、マリアンヌや『爆ボン』コンビを忘れていたな… 585」 戦場ヶ原「『毒吐き代行の人』もいい加減ね…」 上条「それは今更な話だがな…他にも忘れてるキャラとかもいるかも…」 C.C.「まぁそれより、今日いよいよ本編投下が再開される訳だが…」 戦場ヶ原「未だに一方通行だけ出番がないのよね…今日登場するかしら?」 C.C.「登場したらしたで、『毒吐き代行の人』は全部の台詞をチェックするんだろうな…」 戦場ヶ原「そして私達の口から修正箇所を指摘させるんでしょうね…」 上条「また書き手さんに余計なプレッシャーを与えるようなことを…」 C.C.「まあここまで残っている書き手が、今更そんな初歩的なミスをするとは思えんがな」 戦場ヶ原「それに今日一方通行が出るとも限らないしね」 C.C.「投票期間ももうすぐだが…未だわずか6票…一応結果と言えるものも出ているが…」 戦場ヶ原「新しい投票はあるかしらね…」 上条「さぁな…とにかく、本編投下まで待ってみよう…」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/432.html
死者スレまとめ ここは避難所に設置されているスレッド『死者たちのたまり場』のまとめです タイトルが特にないSSのタイトルは編集人が独断と偏見でつけているのであしからず 本編のネタバレや企画の舞台裏ネタ、非常にメタなネタを多数含むので注意! 死者スレはあくまで本編とはなんら関わりのないネタスレなので、それを了承した上で閲覧してください。 【PART1 レス番号1~150】 【PART1 レス番号151~300】 【PART1 レス番号301~450】 【PART1 レス番号451~600】 【PART1 レス番号601~750】 【PART1 レス番号751~900】 【PART1 レス番号901~1000】 【PART2 レス番号1~150】 【PART2 レス番号151~300】 【PART2 レス番号301~450】 【PART3 レス番号1~150】 【PART3 レス番号151~300】 【PART3 レス番号301~450】 【PART3 レス番号451~600】 【PART3 レス番号601~750】 【PART3 レス番号751~900】 【PART3 レス番号900~1000】 【PART4 レス番号1~150】 【PART4 レス番号151~300】 【PART4 レス番号301~450】 【PART4 レス番号451~600】 【PART4 レス番号601~750】 【PART4 レス番号751~900】 【PART4 レス番号901~1000】 【PART5 レス番号1~200】 【PART5 レス番号201~400】 死者スレ用語解説 死者スレの用語集。 アニロワ3rdの死者スレ事情を手っ取り早く知りたいなら。
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1244.html
彼の者の愛した俯瞰情景 ◆Vj6e1anjAc あるところに、1人の男がいました。 男は神様に仕える神父で、その証拠に首から金色の十字架を提げていました。 そしてそれ以外の部分は、全て真っ黒に染まっていました。 彼が身に着けていた神父の服は、上も下も黒く染まっていました。 彼は自分が生まれた時から、悪いものを見ることや、他人の不幸を見るが大好きでした。 癖毛で背の高いその男は、身も心も真っ黒だったのです。 彼は自分の住む世界の中に、自分の生まれた意味を見出すことができませんでした。 自分みたいな生まれついての悪人が、どうして生まれなければならなかったのか分からなかったのです。 彼はそれが知りたくて、うんとたくさん勉強しました。 自分と他人の違いを知るために、たくさんの人を観察しました。 世界の真理に至るために、魔術を勉強したこともありました。 そんな彼が最後に目をつけたのは、聖杯戦争という戦いでした。 とても昔に死んでしまった、強い英雄や魔法使いを生き返らせて、互いに戦わせるというものです。 その戦いを最後まで生き残ることができれば、その人は、何でも願いを叶えてくれる器を手に入れることができます。 それが聖杯という名前の器でした。 ところがその聖杯は、いつの間にか《この世全ての悪(アンリ=マユ)》という、とても悪いものに取り憑かれていました。 悪いものに操られた聖杯は、誰かの願いを叶えるために、他の誰かを傷つけるようになっていたのです。 しかし、彼はその《この世全ての悪》に、とても大きな興味を持ちました。 世界で一番悪いものに会うことができれば、自分のような悪い人間が生まれた理由が、今度こそ分かるかもしれないと思ったのです。 彼は聖杯戦争の監督役になり、英雄達の戦いを見ていました。 そして最後には自ら手を出し、聖杯を完成させようとしました。 しかし、彼が《この世全ての悪》に出会う前に、彼は殺されてしまいます。 彼の前に立ちはだかったのは、正義の味方になることを夢見る少年でした。 良い人間になろうとしていた少年は、悪い人間である彼がしていたことを、許すことができなかったのです。 こうして彼はナイフで刺されて、《この世全ての悪》の中へと、静かに消えていったのでした。 ところが、そうして一度殺されても、彼の人生は終わりませんでした。 気がついたら彼は生き返っていて、また新しい戦いに巻き込まれていたのです。 日焼けしたような肌の大男が、彼を含む大勢の人達に命令しました。 自分の研究を完成させるために、お前達全員で殺し合いをしろ――彼を生き返らせた男は、そう言ったのです。 大勢の人達が、生き残るために他の人達を殺しました。 大勢の人達が、殺し合わなくても済むように、大男を倒す方法を考えました。 そんな中で真っ黒な神父は、どちらの側にもつくことなく、殺し合いを見届けることを選びました。 彼は今までと同じように、色んな人の良い心や悪い心を観察していたのです。 彼は色んな人に出会いました。 一番最初に会ったのは、友達の女の子を探していた男の子でした。 殺し合いに乗ることとは別の形で、女の子を守ろうをしていた男の子は、しかしそれからしばらくして死んでしまいました。 次に茶色い制服を着た、茶髪の女の人に会いました。 女の人はみんなを救おうとしていましたが、それがこの殺し合いに勝つことで、願いを叶えようとしている誰かの邪魔になることには気づいていませんでした。 聖杯戦争で負けて殺され、そして生き返った少年に会いました。 少年は殺し合いに生き残ろうとしていましたが、自分より強いものに怯えていたようだったので、少年でも勝ち残れるようになるヒントを教えてあげました。 それからすぐに会ったのは、頭に鉢巻きを締めた格闘家の男でした。 彼よりもずっと強かった格闘家は、とてもまっすぐな心の持ち主でしたが、一度見ただけではそれ以上よく分からない、不思議な男でもありました。 三つ編みの女の子と赤毛の女の子の2人組に会いました。 三つ編みの方は、最初の男の子が探していた女の子で、男の子が死んでしまったことに、とても大きなショックを受けていました。 彼と同じ聖職者を名乗った、黒いスーツの男に会いました。 男はとてもイライラしながら人殺しをしていましたが、どうやらそのイライラは、自分では真似できない誰かへのコンプレックスの表れだったようです。 額に十字模様の傷をつけた、赤目と褐色肌の男に会いました。 故郷の仲間を大勢殺されて、その復讐を果たすために、相手と同じ人殺しになってしまった男でした。 片眼鏡をはめた中年の男と、ツインテールの不死身の少女に会いました。 中年の男の方は、連れていた不死身の少女の姿に、何かの面影を重ねていたようにも見えました。 そして、彼が最後に会ったのは、オレンジの髪を持った少女でした。 少女はいくつもの命令に操られていて、自分が一番したかったのが何だったのかも分からず、一人ぼっちで苦しんでいました。 彼はそれが知りたくて、少女に声をかけました。 私が助けてあげる、と言って、彼女の一番の願いごとを探ろうとしました。 すると少女の身体は、たちまち真っ赤な炎に包まれました。 自分の本当の願い事を取り戻すために、持てる力を振り絞って、自分を操っていたものを焼き尽くしたのです。 しかし少女の燃やした炎は、近くにいた彼を巻き込んでしまいました。 彼は逃げることもできず、あっという間に身体を焼かれ、炎の中に消えていってしまいました。 こうして彼は、一度死んで生き返り、そしてもう一度死を迎えました。 2回目の死を迎えた彼は、自分が死ぬ瞬間に、さまざまなものを目にしました。 それは自分と同じように、この殺し合いに巻き込まれた人達全員の心でした。 自分が生まれた理由は分からなかったけれど、それでも彼は、たくさんの面白いものを見たことで、満足して逝くことができました。 もしもまた生まれ変わることができたなら、そしてまた戦いに巻き込まれたなら、今度はそれを見る立場になりたい。 直接戦いに参加する側よりも、聖杯戦争の時のように、戦いを監督する側に立ちたい。 自分が生まれた意味を探して、たくさんの人を見続けてきた神父は、最期にそう願って消えていきました。 その真っ黒な神父の名前は―― ◆ 「夢」 ぽつり、と。 低く唸るような声が、呟く。 寝入ったつもりはなかったが、どうやら白昼夢のようなものを見ていたようだ。 眉間に人差し指を中指を当て、言峰が軽く首を振った。 もやもやした感触を脳内から振り落とし、意識をクリーンアップする。 「この私が夢か」 あれは一体何だったのだろうか。 澄み渡った脳内で、夢幻の世界を回想する。 あれは間違いなく自分だった。 聖杯戦争の結末を迎え、このバトルロワイアルとも異なる戦いに身を投じ、そして再び命を落としたのは、紛れもなく言峰綺礼だった。 当然、体験した覚えのない未知の記憶だ。 だがただの夢だと断定するには、妙にリアリティのある記憶だった。 (あるいは) もしかしたら、あれは本当に自分だったのかもしれない。 この世界でも元の世界でもないどこかに、自分とは別の言峰綺礼が生まれていて、生きて、そして死んだのかもしれない。 いわゆるパラレルワールドというやつだ。 常識的に考えれば、現実と虚構の区別のつかないSFマニアの妄言と断じられて当然の、突拍子もない推測なのだろう。 しかしあいにくと言峰は、とっくに常識の軛を越えてしまった。 魔術師の常識すらも超越した領域を、否が応にも見せつけられてしまった。 次元の壁を破壊し、数多の異世界から参加者を集めたのが、此度のバトルロワイアルなのだから。 そのような世界が実在しているのだから、自分のいた世界とそっくりな並行世界も、あるいは存在するのかもしれない。 もっとも、何故自分がその世界の有り様を垣間見たのかは、さっぱり見当もつかないのだが。 (もし) もしそのような世界に行けたら。 自分と違う世界に住む自分の姿を、この目で直接見ることができたのなら。 ふと、そんなことを考えた。 パラレルワールドの自分と出会うことが叶うならば、あるいは自らの存在理由に、近づくことができるのだろうか。 広大な次元世界の海を漂い、自らと瓜二つの自らを見つけ、検分することができたなら、より深く自らを知ることができるのだろうか。 無駄なことなのかもしれない。 無限に近い世界の中から、たった1人の人間を見つけ出すことなど、到底不可能なのかもしれない。 常識的に考えれば、徒労にも程がある、気の遠くなるような作業だ。 「それも一興か」 ふ、と。 口元を、軽く笑みに浮かべながら。 しかし言峰は、それを無駄とは断じなかった。 そもそも言峰綺礼の生涯とは、言うなればその全てが娯楽であり、無駄の塊だ。 自らの存在意義を知らぬ神父には、なすべき使命も野望もない。 ただ自分自身を知るために、知識を積み、研鑽を重ね、世界のありようを傍観するだけの人生だ。 元から徒労を繰り返すだけといっても過言でない人生なのだ。今さらその程度のことを、無駄だなどとは思わない。 そこに可能性があるというのなら、何であろうと試すまでのこと。 幸いなことに、他になすべきことがない分、言峰綺礼の人生にはそれ相応の余裕と暇があるのだ。 かぱ、と。 おもむろに、手元で音を立てる。 いつしかその右手には、プラスチックのタッパーが握られていた。 左手で開封したそこに詰められていたのは、中華料理の一種・麻婆豆腐。 蓋に重ねる形でタッパーを左手に持ち替え、右手には新たにスプーンを握る。 挽肉と豆板醤とその他諸々の香辛料を和えられた豆腐を掬い、口へと運び、咀嚼した。 「雑な出来だ」 手を抜いたな、と悪態をつく。 中華料理店「紅州宴歳館・泰山」特製の激辛麻婆豆腐――不幸と醜悪を好物とする言峰が、それ以外に好む数少ないものの1つだ。 これはその行きつけの店のレシピを拝借し、帝愛の黒服達に再現させたものである。 自分にとってはどうということもないのだが、他人の舌からすれば、とても食えたものではない辛さなのだそうだ。 あるいは悪意すら覚えるほどの辛味だからこそ、悪を愛する言峰の舌に合ったのかもしれないが。 ともあれ、その麻婆豆腐を再現させたはずなのだが、どうにも本物に比べると一味物足りない。 恐らくは味見をしなかったのだろう。 レシピ通りの工程を踏んだあとの、最終確認とそれに伴う微調整を怠ったに違いない。 なにせ殺人麻婆だの外道麻婆と噂される代物だ。常人なら、レシピを読んだ時点で恐怖しても仕方がないのかもしれない。 「やはり、本物に限るということか」 二口、三口と口に含み、胃袋へと落として、呟いた。 それで満足したことにしたのか、再びタッパーの蓋を閉めて、懐へ戻す。 「さて」 そうして一時の間食を済ませると、意識を自らの職務へとシフトした。 全てのサーヴァントの魂を回収し終えた以上、そちらの用事ですべきことは今はない。 となれば当分は、時間潰しの意味も込めて、帝愛連中に与えられた仕事をこなすのがよさそうだ。 ちょうど手を加えるべきものもある。 かつて荒耶宗蓮が建設した小川マンション――地図上では「敵のアジト」と表記されている施設の結界が、まだ破壊されたままだ。 忍野が修復した直後に再び壊れ、結局そのままになっているのだという。 さて、どうするか。 代替を用意するなら、どこに置くべきか。 かつてどこの世界にいるとも知れぬ、もう1人の自身が願った姿を体現した言峰綺礼は、その高みより殺戮劇を俯瞰していた。 【???/???/夜中】 【言峰綺礼@Fate stay/night】 [状態]:健康 [服装]:神父服、外套 [装備]:??? [道具]:???、麻婆豆腐の詰まったタッパー [思考] 基本:??? 1:サーヴァントの死体(魂)を回収する。 2:荒耶宗蓮に陰ながら協力する。 3:この立場でバトルロワイアルを楽しむ。 4:結界の修復を手伝う。ただし1を優先する。 5:敵のアジトの結界の代替地になりそうな場所を探し、結界を設置する。 時系列順で読む Back 疾走スル狂喜 【伍】 Next とある魔物の海底撈月(前編) 247 疾走スル狂喜 【伍】 言峰綺礼 270 とある魔物の海底撈月(前編)
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/241.html
人生逆転ゲーム ◆eodXldT6W6 B-6 ギャンブル船内の一番高級なスウィートルームで盛大にイビキをかいて眠る男が居た…! その名は利根川幸雄… 彼はかつて帝愛のナンバー2であった男である…。 帝愛時代の彼は常に勝負に勝ち続ける事だけに生きてきた…! そう。カイジに敗れ…!バトルロワイアルに拉致される日までは…。 敗北してしまった彼はもはやゴミ…! 皇帝から奴隷への都落ち…! まさに人生転落ゲーム…! そして利根川の意識も序所に覚醒する…。 無気力。 もはや利根川はやる気を失っていた。 死んだような魚の目をし、以前の強大な覇気も失っていた…! 利根川は欝状態になってしまったのだ…! 「死にたい…」 利根川は呟く…! もはや自分の人生は詰み…!もう逆転など不可能…! そんな思いが利根川を駆け巡る…! 利根川はデイパックからワインを取り出し一気に飲む…! デイパックの中に支給品が入っている袋が出てきた。 利根川はめんどくさそうに支給品の中身を確認する…! 出てきた物は「奇抜なデザインのカメラ付きラジコンヘリ」である…。 利根川は気だるそうに説明書を読む…! ( 「Draganflyer X6」は動物の撮影や工事現場、 メディアや公共機関など、さまざまな用途で利用されているようです。 本体の重さは1キログラムと思ったよりずいぶんと軽い。 この「Draganflyer X6」にはMicro Analogカメラが搭載されており、 通常画質の映像であれば本機だけでも撮影ができるようです。 またオプションでデジカメやビデオカメラの取り付け金具が購入可能で、 手持ちのハイビジョンカメラなどを取り付けることによって、 ハイビジョンムービーや高画質写真を撮影することもできるとのこと。 GPSも搭載しており、見失っても見つけることができるようです。 専用のリアルタイム ワイヤレスビデオシステムがあります。 空中で撮影された様子がメガネを通してみることができます。 行動範囲は半径2キロです。「エリア2マス分の距離」 注:このラジコンは禁止エリアに入ると自爆します。) 利根川はやる事も無く暇なのでラジコンヘリで遊ぶ事にした…。 利根川はギャンブル船の最上階のデッキに登りラジコンヘリを飛ばす…! 北東方面にラジコンヘリを飛ばす…! しばらくヘリを飛ばしていると悪の組織が利用するアジトみたいな建物が見えた…。 利根川はアジトの周りを偵察するが中に入る窓や隙間が無い為断念する。 利根川はしばらくラジコンヘリで遊ぶ…! 「フフフ…」 利根川は海沿いをヘリで走らせた後回収する。 少し気分転換出来たお陰で気分も多少良くなってきたようだ…! ワインを飲んだお陰でアルコールが回り気も強くなってきた…! 「もう…!どうにでもなれだ…!一度死んだ身…! これから何が起きようがそれを受け入れるのみ…!」 「脱出出来るかわからんが…!動かなければ確実に死…! 生存確率が僅かでもあるのなら…!それが地獄に垂れた蜘蛛の糸を上るような低い確率でも乗ってやる…!」 利根川の覇気が次第に蘇ってくる…! アルコールの力による一時的な奮起かもしれない…! この男にその後待ち受ける運命や如何に…! 【B-6/ギャンブル船 デッキ/一日目/深夜】 【利根川幸雄@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】 [状態]:健康 悪酔い [服装]:スーツ [装備]:Draganflyer X6 [道具]:基本支給品一式、シャトー・シュヴァル・ブラン 1947 (1500ml)@現実×30本 :特上寿司@現実×63人前 Draganflyer X6@現実 予備バッテリー残り×5本 [思考] 基本:ゲームからの脱出 1:一度死を覚悟した事によって脱出の可能性に賭ける! 支給品解説 【Draganflyer X6】 アメリカの某メーカーが作った業務用ヘリです。 3本のアームに6つの回転翼を付け、11個のセンサー(GPSを含む)を備えております。 1本のバッテリーで約30分稼動します。 残りバッテリーは3分の1です(約10分飛ばせます) 定価「16万ペリカ(160万円)」 時系列順で読む Back 十人十職 Next Overlooking View 投下順で読む Back 機動戦士ホンダム00~ツインドライヴ~ Next Overlooking View 020 Vince McMahon 利根川幸雄 079 大逆転物語 -THE MIRACLE OF THE ZONE- (2)
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/2082.html
歪んだ空。 天高く浮かぶ神の居城(ダモクレス)と、この世全ての悪(アンリマユ)犇めく地。 共に幻想の権化たる二つの中間に、異物が一つ浮かんでいる。 飛行船。 それはまだ『金のための見世物』という表の理由がこの世界を支配していたころから、 空を行き、地を見下ろすかつての支配者だった。 しかし今はすでに『聖杯による救世』という裏の理由が全てを席巻した後。 用済みとなり、場違いにすらなった小さな船は、今も空しく漂っている。 その、内側。 とある区画の、とある施設、とある実験部屋にて。 『彼』は、帰還した。 闇の底でなく、光の向こうでなく、ここではない何処かから。 彼は戻り、目を醒ました。 目の前には天井。 そこにはスクリーンが広がっており、画面に映し出された若い男の顔が、彼を見下ろしている。 さして間を置かず、自らが横たわっている場所を認識し。 「……なぜ……だ?」 瞬間、彼は全てを思い出していた。 「なぜなんだ?」 自分の名前は分かる。 どのように生きてきたか分かる。 記憶に欠損は一つもない。 それは良い、良いが、しかし同時にあってはならない事だった。 彼は今、生きている身。故に己の名前が分かる。 どのように生きてきたのかも分かる。 しかしなぜ、『どのように死んだのか』まで、分かってしまうのか。 「なぜ俺を……!?」 水槽の中で横たわる彼は、問う。 スクリーンの向こう側に在る、絶対的存在へと。 「なぜ俺を蘇生したんだ……リボンズ・アルマーク……!!」 生まれ直したばかりの喉が、張り裂けんばかりの切実さで。 彼は――遠藤勇治は、天に向かって叫び声を上げていた。 「意味など無いだろう……価値などないだろう……キサマにとって……俺の、命など!」 モニターの向こうで、リボンズ・アルマークは薄く微笑んでいる。 喚きたてる遠藤を見下げながら。 「理由が欲しいのかい?」 ただ、そう告げた。 「な……んだと……!?」 「君が生き返ったという事実に、君が選ばれたという事象に、なにか意味が欲しいのかと、聞いているのさ」 「どういう……」 意味なのだと口に出しかけ、遠藤は気づく。 それはつまり、そのままの意味なのだと。 単純にリボンズは知りたがっているのだと。 「興味があるんだ。君は何が不満なのかな?」 遠藤が今、なぜこうも憤っているのか。 憤っていると、そうリボンズには見えているのだと。 「君は生き返った。君はここに存在している。それ以上に何を望む?」 遠藤は見るからに納得していない。 何かに、不満を抱いている。 その理由を、リボンズは純粋に分からないから、聞いているに過ぎないのだ。 「ひとまず君の問いに答えるなら……そうだね、『理由はない』、だよ。 偶然だ。偶然に君が死んで、偶然に蘇生する対象が必要で、適当に君が選ばれた、それだけだ」 小首を傾げすらして、この神を名乗る男は疑問を口にする。 「アリー・アル・サーシェスは直ぐに理解していたよ。 君も分からない訳が無いだろう。 僕にとって、君がなんの価値もない事を知っていたなら。 君を戻したことに意味など在るわけないだろう?」 遠藤はよく分かっていた。よく知っていたのだ。 この男にとって、遠藤など何の価値もない。 いっぺんの興味も、関心も在りはしなかったのだ。 「だから僕はわからないな。 些末な疑問だが。 君は死んだ、そして偶然にも生き返った、それの何が不満だ?」 「リボ……ンズ……」 遠藤は誰かの下につく、組織の中の人間だった。帝愛という巨大な歯車の一つ。 上の人間に切り捨てられる末端の姿など幾度も見てきた。 自らが誰かを切り捨てた事もあった。 だから、バトルロワイアル主催の一部となった後も、切られる可能性は常に考えてきた。 一応は覚悟もしていたのだ。ヤバい橋を渡っている、命の危険がある、そのぐらいは理解していた。 死地に立った時も、死の瞬間も、みっともなく足掻きながら、足掻き喚きながらも、 しかし心のどこかで、『ああ遂に俺の番が来たのか』と、考える冷めた自分もいた。 「リボンズ……アルマーク……」 だが、この瞬間を、覚悟したことだけは無かったのだ。 「……なんなんだ、お前は……なんなんだ……?」 己が死ぬ瞬間をイメージした事はある。 人なら誰もがあるはずだ。 病気、老衰、事故、自殺、他殺、なんでもいい。 死の瞬間、命が終わる瞬間は誰しも必ずやってくる。 だからこそ、それは激しく、尊く、そして貴重であるだろう。 己のような取るに足らない人生でも、汚い命でも、死を前にすれば惜しいと思った。 ごく当たり前に、遠藤は死にたくなかった。 必死で生きようとした、藁にしがみ付いてでも、生き汚く、生き続けようとしたのだ。 「……お前は……いったい……」 リボンズは遠藤が不満を持っている、憤っていると見立てた。 しかしそれは少し違う。 遠藤は恐怖しているのだ、今。 凍り付くような寒気を感じている、心から、リボンズ・アルマークに対して。 「何を……考えている……」 そしてもう一つ、己に対して。 生き返ったという『安堵』ではない。 蘇生という事実への、明確な、『恐怖』。 いったいどういう仕組みなのか。 幽霊、ゾンビ、器の転換、クローン、そういった不完全なモノではない。 対価なく、リスクなく、何も引き換えにしない、ただ単に戻ってきた生命。 それは何故か、ある意味で、死よりも恐ろしいように思えたから。 「俺がお前にとって……何の価値もないというのなら……そんな命を再生して……何がしたい……?」 遠藤は知っていた。 その問いの先に、最大の恐怖が待っていると。 「いいや違う、何を……試したんだ……?」 己は『他者より価値のある人間』だ、などと思ってはいない。 自分の命の矮小さ、取るに足らなさ、価値の無さを、遠藤は理解していた。 他人にとってみれば、ましてこの傲慢にも神を名乗るリボンズ・アルマークにしてみれば己など、 まったく意味のない、ゴミ屑のような命としか思われていないのだと。 そんなことは、ああ、分かっていたとも。 けれど、しかし、それでもだ。 己にとってだけは、己の命に価値があるのだと。 信じていた。 信じられていたのだ、それが―――― 『一度きり』しかないのなら、と。 「……お前は一体……何をする気なんだ……」 『俺から何を奪ったんだ』と聞くのはあまりに恐ろしく。 だからもっと恐ろしい答えに繋がる問いを発してしまったのだと、遠藤は気づけない。 「決まっているだろう、人間。何度も言うように、僕は神なんだよ?」 リボンズ・アルマークは呆気なく、答える。 「君たち人類が、最も希求するものを、齎してあげるのさ」 その瞬間、駆け抜けた怖気は、遠藤から言葉を奪い去っていた。 「………………ぁ……ぁ……ぁ……!!」 ぐにゃぐにゃと、視界が歪んでいく。 闇のような絶望が、遠藤の思考を覆い尽くしていく。 今やっと、わかったのだ。 リボンズ・アルマークがやろうとしていること。 このゲームの、最終段階、その更に後。 主催者の目的が達成された向こう側に、広がる世界の形とは。 「恒久的世界平和」 その真の意味。 リボンズ・アルマークの描き出す。 誰にとってもの永遠なる平和とは、はたしてどんな形をしているのか。 その本当の意味を。 遠藤は理解できたから。 一度死に、一度生き返った今だからこそ、理解できてしまったから。 「……お前は……まさか……」 ならば全て。 全ては茶番の世界に通じている。 この時、最後の死を強いられている参加者を除く、後に続く全て。 何もかも、誰の流血も、誰の命も、正しく等しく平等な――― 「僕は人類を救済する。救われた世界に例外など在り得ない」 平和という、まっ平らな、どこまでも続く平面。 ただ一人、この傲慢な男だけを上位種とした、誰の価値も同列に並べられた地平。 「救ってあげるさ。『後の全て』を。この地に呼ばれた贄をもって、人類最後の流血、いや―――」 生き返すということは魔法だ、特別だ。 ならば自然、特別な相手に用いられるべき事象だ。 それが、特別でない、何の感情も価値も見出さない者に実行された、意味とはなにか。 ここに明らかである。 「このゲームこそが。人類最後の『悲劇』の体験となる」 死(りふじん)の無い、世界。 痛(かなしみ)すら無い、世界。 「で……でたらめだ!!」 遠藤は知らず、極大の恐怖を口に出していた。 「滅茶苦茶だ!! 通るか! そんなふざけた願いが!! そんな世界……破綻する!! 成り立たない……在り得ない……そんなもの……秩序の破壊だ……不可能だ!!」 哲学的なことや理論的なことは、遠藤には分らない。 だからこそ本能的に叫んだ言葉は、全て彼の中の真実で、しかし―― 「ははっ、何を言ってるんだい?」 神はただ、愚かな子を見下ろす視線で。 「不可能を可能にするのが、聖杯なんだよ」 否ならば是とすればいいと、それこそ子供のような単純さでもって、答えるのだ。 「ところでね、生き返って早々悪いんだけど、遠藤。君はまた暫く死んでくれ」 「……や……めろ」 「まあ気分を害するのは分かるけど、君のいる飛行船は、もう邪魔なだけなんだ。だから落とす。 その際、いちいち君だけ、どかすのも面倒だしね」 やめろ、違うのだと。 叫ぶ声は届かない。 「なに、心配しなくていいよ」 「やめろ!」 違う、違うのだ。 死ぬことが怖いのではない。 「どうせまた――」 「やめてくれ!」 死ぬこと。 そんなことが恐ろしいのではない。 そんなこと。 『そんなこと』と思えてしまうこと、こそが。 「すぐに生き返ることが出来るよ」 「やめてくれぇぇぇえええぇええええ!!」 白光が視界を覆う。 己の居る飛行船が撃墜されたのだと分かった。 もうすぐ二度目の死を経験することも。 その軽さも。 理解しながら、高熱の粒子によって焼け爛れてていく喉で、ひたすらに遠藤は訴えた。 「やめろ殺すな!!」 命(おれ)を。 「やめろ生かすな!!」 無価値な命(おれ)を。 「やめろ! やめろ奪うなぁぁぁぁ!!」 俺の命の価値を、『〝一度しかない″尊い命』を。 あれほど希求した生への執着を、熱を。 無価値に貶めないでくれ、と。 そんな単純な願いすら、この慈悲深い神には届かない。 蒸発していく遠藤の視界の向こうで、リボンズ・アルマークは微笑んでいる。 「本当に運がいいよ、遠藤。君はこの先に続く素晴らしい世界を見ることが出来るんだ。 贄となり、魂を捧げなければならない参加者達は、永遠に消えていく彼らは、一番の功労者でありながら、それが出来ないんだからね。 ――――本当に、本当に、彼らは哀れだ」 人類救済の為に行われる儀式、そこで流される最後の血でもって。 此度の擬似的な聖杯戦争、その参加者のみを除く、全ての人類を分け隔てなく救ってやる。 「とはいえ、人類救済の為に使われる最後の死だ。 これ以上に名誉なことは無いだろうけどね」 だからほら、満足だろう? 安心したろう? 喜べ、後に続く者達は救われる。君たちは報われる。誰の血も無駄にならない。 奪われる命のすべて、消え去っていく何もかも、戻る世界を作れば納得するのだろう? 神はそう、純粋に信じているのだ。 「―――――――ァ――――」 既に焼けついて機能を止めた喉では叫ぶことすらできない。 それは違う、と。 全てを無価値にしてしまうのだと、訴える事すらもはや遠藤には許されなかった。 二度目の生、そして二度目の死。 実に軽く、軽く、軽く、なんて無価値な、 もはや自分ですら惜しむことのできない程に鮮度の絶えた、些末な命(たましい)が消え去る瞬間。 遠藤は切に恐怖した。 あれほど希求した『生への執着』がとうに薄れきっている事実に。 そして、いづれ訪れるであろう、『次に目覚める瞬間』に。 更に薄まった無価値な人生の再開に。 遠藤は切に羨む。 ここで永久に消える、64の生命、その全てを。 人類最後に『たった一度の生』を全うできる命を。 まだしもそれが、どれほど幸福な事なのかを噛み締めながら。 ああどうか、と。 彼はただ、願う。願うことしか出来なかった。 もうこれ以上、目覚める事の無いように。 何もかもこれで、最後の死(おわり)になるように。 誰か、誰か、誰でもいい。 この恐ろしい神を、止めてくれ。 ◇ ◆ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ COLORS / TURN 7 『Chase the Light!』 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 「だからそう、君は本当に幸運なんだよ、遠藤」 舞い降りる天使。 ガンダムという、力の象徴の内側(コックピット)で。 下方、燃え尽きながら落ちていく鉄くずを、リボンズ・アルマークは見送った。 「きっとすぐに理解できる。そして感謝することになるさ。 この僕に、そして、ここで消える64の生命にね」 原型を失った飛行船は墜落の途中、地から伸ばされた泥の手に捕まり、汚濁の中心へと引きづりこまれていった。 溶かされていく、潰されていく、しかし内側で鳴り響いているだろう阿鼻叫喚は、リボンズの耳にまで届かない。 興味が失せたようにリボンズは遥か下方の黒色から視線を切り、上に目を向ける。 「この島で未だ生き残る参加者の諸君。六時間ぶりだね」 ダモクレス。 ガンダムよりも上方を浮遊する巨大要塞は既に、ゆっくりと降下を開始している。 「もう一度、改めて名乗ろう。 僕はこのゲームの主催者、リボンズ・アルマーク――人類を導くもの、すなわち神だ」 微笑を浮かべながら、リボンズは開幕を口にした。 「さあ、これより聖杯(キセキ)をこの地に降ろす」 声は島中に取り付けられたスピーカーからも流れだし、この地に生き残った全ての存在へと届けられる。 「見上げるがいい、願望器はここにある」 告げられる言葉。 「首輪を外し、ルールから外れた者達。 僕は君たちに時間を与えた、六時間という猶予を、だ。 そして君たちは選んだ。 殺し合いという理の放棄。 ――これより始まるのは、その結果だ」 最後の段階。 最後の儀式。 最後の闘争。 「六時間前と同じことを、もう一度告げよう。 『どんな形であろうとも、バトルロワイヤルは完遂されなければならない』。 故に――――」 遂に枷は外される。 「主催者として宣言する。 これよりゲームは、第二フェーズへと移行する」 定められたシナリオ通りに。 「この物語を完結させるために。 僕が手ずから―――君達を救済(せんべつ)しよう」 神の力(オーバースペック)は、ここに、残る八つの命へと、その剣を向けた。 「もう一度言う。 君たちの魂が無為なまま消えることを、僕は決して許さない」 64名という、再構築された聖杯で呼び出せる限界の存在質量。 その全の魂を散華させ、消化してこそ、世界の根源(ルール)に触れられる。 世の摂理を変えられる。 リボンズ・アルマークの望みは形になる。 余計な願望に使える魂など一つも無い。 故に最初から、この展開は必定だった。 「せめてその魂の価値を磨き、疾く女神の糧となれ」 最初から、誰の手にも、聖杯を渡すつもりなど無かったのだ。 「理から外れるというならば、僕から彼女を奪って見せろ」 唯一、己のみが、その願望を果たすに相応しいと信じる故に。 彼女を、使い切るに相応しいと信じる故に。 「喜べ。 ここが人類最後の戦場、そして君らの死こそが、人類最後の犠牲(かて)となる」 下方、黒の聖杯より湧き出る汚濁をもう一度見据え。 「そこの目障りな紛い物も、すぐに消してあげるさ。 崇高なる儀式の邪魔だ。一秒すら存在を看過するつもりはない」 そして最後に、下方から登り来る、白き閃光。 「……だけどその前に。 勇敢にも現れた君を、歓迎しなければいけないね」 最初にやってきた尊い犠牲を、視界に入れたその瞬間こそ。 「さあ、救済の時だ。 リボンズ・アルマーク――リボーンズ・ガンダム、これより武力介入を開始する」 この世界における、最後の戦いの始まりだった。 ◆ ◆ ◆ 紅蓮の炎が業と巻き上がる。 散った火の粉が飾り付けられていたカーテンや紙材に燃え移って、その範囲をじわじわと広げていく。 【F-6】に設置されていた展示場。 各々の世界で作られた製品を閲覧できた館内には、それらの展示品はひとつも残っていない。 あらゆる人智、人の生み出した造芸は見る影もなく焼け落ち、あるいは押し潰された。 展示ホールの中心部。出展世界の固有技術を一覧に並べた大型スペースの床を突き破って顕れた黒い泥。 黒としか形容できない色。赤い灼熱を孕ませて奈落より躍り出た泥の波は、自らを塔のように積み重ねて"上"を目指す。 それは人の知恵に預からない、だが確かに人の想念によって生まれたモノだ。 燻る黒煙も燃え盛る焔も、それがこの世に現出しただけの余波に過ぎない。 塔が生み出す余熱だけで近くにあった人工物は融けて炎の塊に姿を変える。 零れ落ちた滴は触れた箇所を焼け爛れさせ、燃え尽きるより前に重量に耐えきれずに倒れ込み、更なる延焼を誘発する。 いずれ被害は全館にのぼり、その後は近くの建築物、街そのものを火の海に飲み込んでいくだろう。 そこまで至ったとしても黒い泥は手を緩める事はない。滾々と湧き出る泥が収まらない限り、殺戮は世界の果てまで起こり続ける。 それこそが是の望みだ。是に人々が願った祈りであり呪いだ。 故に其の名を『この世全ての悪(アンリマユ)』。 絶対善神と対極の名を冠するに相応しいだけの破滅を行うため、是はここに生まれ出でた。 この世の地獄を具現させている大広場。そこに、炎ではない影が立っている。 輝きのない瞳。異様に黒ずんだ左胸。 地下を突き破る黒柱の前に、まるで見守るように傍らに身を置く、爪先から頭頂まで黒一色の長身。 生きるものが存在できない筈その場所で、言峰綺礼は静かに立ち尽くしていた。 「……ほう」 毒が舞う炎上を気に払いもせず、言峰は首を上へと傾ける。 頭上に浮かぶのは天上に吊るされた剣、ダモクレス要塞。だが今ここに限っていえばそれには違う意味が込められている。 即ち、聖杯の収められし祭壇。バトルロワイアルの勝者に与えられる窮極の賞品。 既に潰えた運命を塗り変えるほどの奇跡をくるんだ巨大な揺り籠だ。 「予定とは違った動きだったか。いや、これは予想以上と評すべきかな。リボンズ・アルマーク」 頬をなぞる熱気をまるで意に介さないまま、喜悦さえ孕んだ声をこぼす。 目論見を外れたといいながら、むしろそれを歓迎するかのように。 前提として、言峰の目的はバトルロワイアルの優勝、転じて聖杯の獲得ではない。 元を辿れば主催の組する一員、運営役を務めていた身だ。 商品たる聖杯を手に入れる権利を持つのは殺し合いの参加者と、主催者として参戦を表明したリボンズのみ。 優勝の競い合いにおいて言峰は飽くまで部外者、この戦争の内枠に踏み入れる資格は持っていない。 無論、参加者も他の主催者も全て皆殺しにして残った聖杯を奪う事も手段としてあるが……言峰にはそんな無粋な真似を起こす気はなかった。 「むしろ、こちらの動きなど予測されて然るべきだったのか。 そも私達の望みは始めから相反している。 お前は全ての参加者を手ずから殲滅する必要があり、バトルロワイアルの優勝者として聖杯を使う気でいる。 対して私は―――私自身に望みなどなく、お前が処罰しようとする者のいずれかにこそ聖杯が渡るべきだと思っている」 聖杯に、自ら叶える願いに、興味はない。 これまでの言峰綺礼の人生において変わりなかった結論だ。 興味の対象は別にある。自身が持ち寄った聖杯から生まれるモノ。そして今も戦う、僅かに残った参加者達にこそ。 「その為なら、私はコレを未完成のまま解放する事も辞さん。 破壊しかもたらさぬモノ。後の再生などあり得ないモノ。 神聖にして厳かなる儀式を御破算にするのに、これ程適したモノはない」 放出される泥は、いわばあまりに早い出産で元の形を保てず溶け崩れてしまった胎児の肉片だ。 一個の生命として誕生することは叶わないが、その殺傷性に疑いはない。 人を呪い殺す単一能に特化した悪神の成り損ないは、生まれてこれなかった恨みを晴らすが如く全ての命に降り注ごうとしている。 神を名乗る者(リボンズ)の勝利という定型を打ち壊し、バトルロワイアル本来の形に戻す新たな舞台装置。 いや本来の形すら、ぐずぐずに溶かしてしまいかねない破滅として。 「衝突が避けられんのも当然だったな。互いの目的の達成に互いが邪魔ならば食い合うのが道理。そしてその一点に関して、私は容赦が利かん。 積年かけて築き上げた君の準備、設備、配備。注いできた信念と想念。 それらの結晶である悲願の成就を、達成の目前で粉微塵に打ち砕く。それはさぞ―――ということだ。 強いて言うなら――――――お前の願いを破壊することが、今の私にある、ささやかな願望……という事にしておこうか」 酸鼻極まる殺し合いの果て、去来するものとは何か。 最低にして最悪。混ざり合って出来た蠱毒を抜けて残る物。 ソレを何を思い、何を望むことになるのか。 求める答えは、それだけだ。 その程度の事の為に、己は再び得た命をこの局面に費やそうとしている。 傍から見れば、何とも愚かしい。あまりに馬鹿げてる。 「……分かっていたとはいえ、成る程、私もつくづく救い難い男だ。 御子の再臨を体験したなど信徒が担ぎ上げる程の奇蹟だというのに。 だが仕方あるまい。それにしか関心を持てなかった人生だ。 ならば旅路が終わるまで、私は私として在り続けるのみだろう」 くつくつと、頬を吊り上げて自嘲する。 一度死んだ程度で直らない、否、正しく歪んだ己の性根をたまらなく愉快に感じて。 ―――聖杯を降ろす場所には、必要な条件がある。 本質は霊体である聖杯には、それを現実に繋ぎ止める器と、降霊に耐え得るだけの霊脈を持った土地が必要だ。 バトルロワイアルという形式が開始された時点で、聖杯降誕のお膳立ては終わっていた。 後は予め配置された霊脈が流れる土地に「器」があれば、自動的に降臨の儀が始まる。 ここまでの流れは優勝者が決まり次第起動する、参加者にとってさほど知る必要性のない情報だ。 言峰の隠匿しているもう一つの聖杯も、起動させるには同様の手順を踏まなければならない。 定まれた候補地は三つ。 霊格の高い順に、【B-2】の火口エリア、【D-4】の円形闘技場、そしてこの展示場がある。 荒耶の工房が置かれていたここは、会場内での研究という彼のために止む無しとして帝愛から提供されたものだ。 会場機能の調整の役目を負うという名目がある以上ある程度の格のある霊地の方が都合がいい。 かといって、一番上質な火口エリアを与えるには優遇が過ぎる。 よって帝愛は、最低限会場に手を伸ばせられるだけの土地である展示場地下を受け持たせた。 図らずもそれが、荒耶と結託していた言峰が聖杯を隠匿する場所として利用されることになった。 より確実な召喚を望むなら、当然優れた霊地である火口地、或はエリア中心となる闘技場を選ぶのが常套だ。 立地的にも邪魔が入りにくい山岳部。 まして火山エリアに直接踏み入った参加者はヒイロ・ユイとファサリナの二名のみであり、受けた被害も微少。 リボンズが祭壇をそこに選ばない理由はないと、言峰は判断していた。 よしんばあちら側の未だ知り得ぬ事情で二番目の霊地である闘技場に決める事があっても、 わざわざ最も劣る霊脈の展示場を使う可能性は著しく低い。 故に一切の邪魔が入らないと踏んで、この場所を己の聖杯の祭壇とした。 完璧な聖杯を求めるリボンズと違い、言峰はただ招き寄せるだけでいい。 正確な願望成就など必要ない故に、要害や霊格の憂慮は不要だった。 質や完成度においてイリヤスフィールの「白い聖杯」に大きく劣る黒聖杯が唯一勝る点。 杜撰な準備であっても問題なく起動できる、即効性の優位を効果的に利用したのだ。 先んじてアンリマユを発生させる事で、霊脈の全土を穢し、戦いの主導権は言峰が握る。 機先を制するのは戦いにおいての常道の策。 これでリボンズは既に整えられた道を歩かざるを得ない。 穢れなき酒杯を、汚泥の上に落とすような愚行は侵すまい。 「などと……読んでいたのだがな。やはり私も、衰えたということか」 だがしかし。 現実の光景はその想定を真っ向から覆すものとなって表れていた。 現在、イリヤスフィールを乗せたダモクレスは、言峰の頭上へと位置を定めている。 即ち、アンリマユで構成された泥の塔の真上に。 それで終わらず、今度は眼下の様子など知らぬとばかりに会場への降下を始めている。 元は同一の存在としてあった、いわば兄弟器とでもいうべきふたつの聖杯。 対極の性質でありながら、黒い聖杯は他のどの生命に見向きもせず、引き合うように天上の白を目指している。 もしも万が一、黒聖杯が白聖杯に及んでしまえば、何が起こるのか。 今は完全に弾かれているが、仮に内部のイリヤスフィールに接触し取り込んでしまえば、何が巻き起こるのか。 結果は言峰にとっても想像の埒外。 足りなかった肉片を埋め合わせることで史実の通り、邪神の孕み胎として完成するのか。 それともそれ以上の、ひとつの惑星を侵すだけでは収まらない何かへと変貌するのか。 何れにせよ、この世界のみの崩壊だけで済むとは思えない。 それぞれの参加者を通じ繋がっている全ての並行世界へと、全人類を呪い殺す悪を、雪崩のように流出させる可能性すら存在するのだ。 黒き聖杯は、もはや数少ない、白き聖杯にとって有害な要素である。 残された、ほぼ唯一と言っていい、そして最大の不穏分子。 だからこそ、白と黒の真っ向勝負だけは"無い"と見ていた。 そんな言峰の読みは、それこそ完全に読まれていた。 第三霊脈たる展示場で黒聖杯を起こすことを、リボンズは最初から予測していたに違いない。 並行世界の記録から、第四次聖杯戦争での言峰の行動を分析したのか。 いずれ、こうして言峰が思い描いていた絵図は呆気なく崩壊する。 少しずつ、ゆっくりと、しかし確実に地上との距離を縮めつつあるダモクレス。 目前に吊り上げられた特上の餌に、黒の聖杯は無数に枝分かれした手を伸ばし、糸に縋る餓鬼の如く白光へと殺到する。 自らに触れようとする不浄に、ダモクレスの全体から空間を白く食い尽くす烈光が浴びせられる。 痩せ細った手は指先をかけるのも叶わず、残滓も残さず抹消させられた。 白聖杯を固める防備はまさに万全だった。 器たるイリヤスフィールを魔術的・生体的にバックアップする、今や巨大な量子魔術書と化したコンピュータ・ヴェーダ。 物理的な害から守護する城壁であるダモクレス。 そして何よりも、リボンズ・アルマークの守護がある。 これらが揃う限り、内部のイリヤスフィールに穢れが及ぶ要素は極限までカットされる。 現存する参加者が結集しても、アンリマユが押し寄せても、その城壁が罅割れもしないだろう。 趨勢は明らかで、先は見えている。 何れ、降りてくる神の威圧に押し潰されるが如く、黒き聖杯は消滅させられてしまうだろう。 「まったく、どこまでも傲慢なことだ」 事実として、アレは傲慢だ。 直に接してみて、リボンズの性質は理解できた。 だが傲慢には傲慢なりの理屈が通っていることを、言峰は知っている。 「――――――……なるほど。つまり、お前は」 ひとつの答えが脳裏に浮かぶ。 それは実に単純で、分かりやすい。 故に異論を挟む余地のない、恐らくは的を射ている答え。 ―――あの男は、ただ単に、誰よりも強く己を信じている。 言ってしまえば、 『どうせ黒聖杯は潰すのだから、最も手っ取り早い方法で潰そう』 という、たったそれだけの事なのだ。 直接赴き、『女神(イリヤ)を守る為に危険(どろ)を避けるだろう』という驕りごと天上から押しつぶし、跡形も無く消滅させる。 それを実行移すだけの、圧倒的、自信現れ。 自己の強大さに疑問を持たず。 行為に迷いも曇りもなく実現する。 決して間違いはないと、憚ることなく正当性を謳う。 恒久的な世界平和。 リボンズの掲げる目的。このバトルロワイアルが開かれた真の理由。 言葉にしただけで嘘になるようなそれを、リボンズは本気で叶えようとしている。 叶えるべき願いである故に、叶うのだと確信している。 かつて、同じ理想を叶えるために奇跡を望み、愚かにも全てを喪い何も為すことなく死んだ男がいた。 その男とリボンズの最も大きな差異は、リボンズにとって世界平和とはただの手段でしかないこと。 世界を救う為に幾多の試行をして、聖杯を使うと決めたのではなく。 初めに己があり、己の欲するものを叶えるのに、世界平和という形の結末が必要だっただけ。 人を導くべく造り出された肉体も頭脳も。 純正の粒子炉を備えたガンダムという強大な機動兵器も。 揃えられる限り接収した無数の異世界の技術すら、男にとっては彩を与える付随物でしかない。 自分こそが世界を救う神なのだと豪語し切る、尊大に収まらない精神。 己の力ではなく、己そのものへ対する絶大なる信仰。 それこそが、リボンズ・アルマークにとって、最大最強の武器であるのだと理解した。 「認めよう。 圧倒的な自己への信頼。あらゆる可能性を真っ向から打ち破る事に恐れを抱かない気概。 確かに、人ならざる者にしか届かない境地だ。人の領分を超越したといって過言ではない」 そう、言峰は強さを認める。 「ならばこそ、私も私の望みを言わせてもらおう。 楽園を堕とし、擁する果実を食らうという禁忌の原罪をもって、この主を問い殺す。 ああ、それもまた―――」 微笑のまま、言峰は頭上の白城から視界を外し、目の前と向き直る。 既に展示物は全て燃え落ち、周囲には外からの侵入を拒絶する炎の柵が形成されている。 言峰にも逃げ場はないが、邪魔者の入る隙もない好都合な空間。 それでも、対峙する者がいるとしたら、その者にこそ資格がある。 神にも譲れぬ、己だけの望みを込める資格が。 燃え盛る壁を吹き飛ばす魔手の一撃によって、一箇所の孔が穿たれた。 ずり落ちる壁面。飛散する破片。 切り開かれた空洞から、一つの存在が姿を見せる。 先に待つ、幾億もの呪いの集積した塔に怯みもせず、前へと踏み出す。 熱気舞う空間に、極低温の殺意を篭めた視線が対峙する者に突き刺さる。 心底からの笑顔のまま、言峰綺礼は諸手を挙げて入場者を迎え入れた。 「待っていたぞ。バトルロワイアルを生き残りし者。 それでは、最後の開幕だ。 己が胎を晒し、胸を開け、頭蓋を割り、君が叶えるべき願いを見せるがいい。 ―――コレもまた、其の時を待ち望んでいる」 背後に聳え立つ。 この世全ての悪の根元にて。 「―――――よォ。 俺を差し置いて『悪』の殿堂ここに現るってかァ?」 招かれた存在は。 「ひはっ面白れェ……イイね!イイねェ!さいっこォだねェェ!!」 ソレが在る事を、決して許せぬ彼は。 「ぜンぶ、殺してやるよ」 膨大な狂熱を乗せて、言い放った。 「―――ゲームオーバーの時間だぜ」 ◆ ◆ ◆ 風が吹く。 温度が上がる。 何かが、近づいてくる。 鋼の音が鳴っている。 荒野に鋼の音が響いている。 それは戦いを告げる音。 消えぬ炎の上がる合図。 獣のような人の、人のような獣の、人を超えたモノの、動く証左。 ――――カラ、カラ、カラ、カラ。 鉄の擦れる残響が、嵐の到来を告げている。 ――――ザリ、ザリ、ザリ、ザリ。 砂利を散らす足が、戦火の到来を告げている。 ――――ハ、ハ、ハ、ハ。 熱烈の笑みが、ソレの到来を告げている。 やっと、やっと、やっと来たぞと歓喜しながら――― 「――――開戦だ」 最後の、戦争がやってくる。 ◆ ◆ ◆ 「つまり参加者は誰一人として勝つことなんて出来ない、ということさ。 わかるかい? 原村ちゃん」 「わかりません」 「バッサリだねぇ」 そうして、忍野メメは肩を竦めながら振り返った。 見える景色は前方と同じ、黒の筋が幾重にも張り巡らされた不気味な廊下。 数歩後ろをついてくる少女の表情は、暗い。 「じゃあ『例えばのお話』で解説してみよう。 君は麻雀が得意らしいけど、そのルールを変更できる人に勝てるかい?」 聞くと、少女はやはり不快そうな表情を作る。 あり得ぬこと、起こりえぬこと、つまり非科学的なこと。 それらの問いに答えることは、原村和にとって生産的な行為とはいいがたいのだろう。 忍野が彼女と行動を共にした短い時間。 黒服に見つからぬよう飛行船を脱出し、 この殺し合いの会場、その今や中心地と言っていい展示場内部の外周廊下に侵入するまで。 非現実的な例えを孕んだ話をする度に不満げな顔をされれば、誰にだってその傾向を掴むことができるはずだ。 「ルールを変える相手? まさか対局中にですか?」 「そう、君の嫌いなオカルトじゃない。あくまで論理的な話さ。 点数計算や役作りの条件、それらを都合の良いように設定できる者、所謂ゲームマスターというやつだね」 「勝てません」 「そうだよね」 「というより、それはゲームが成立しなくなると思います」 「まったくもって」 かたく真面目な声。おどけたような声。靴音。 展示場外周廊下に響く音は、この三つともう一つ。 壁を走り、この建造物の中央へと流れ込んでいく黒い筋が蠢く鼓動。 まるで怪物の腹の中のような通路を平然と歩き続けながら、忍野は言葉を続けていった。 「ゲームの勝敗を論じるうえでのポイントだ。 ルールに則って戦う者達が決して勝ち得ない存在がある。 ルールを決めた者、ルールを作りルールの外側に在るモノ。 故に自在、故に無敵、縛られることなく縛りつけるゲームマスター。アウトサイドの力さ。はっはーイイご身分だね」 暗く、黒く、そして長い廊下をただただ歩き続けながら、二人は足と話を前に進めていく。 「だけどね、そう、原村ちゃんがさっき言った通り、その対戦カードは本来成り立たないんだ。 ルールを作る者自身が、作り上げた秩序を乱すのはご法度だからね。 それじゃゲームじゃなくてただの殺戮だ。聖杯を降ろす儀式には成り得ない。 故に――」 ルールを決める者。 ルールに従って動く者。 絶対的上下関係がある、それ故に同じ卓には座れない。 だが可能とする方法があるとすれば。 「『殺し合い』という前提そのもので誘導し、リボンズ・アルマークは成した。 彼が儀式に介入するもっともシンプルな手段。 『参加者自身にルールを破らせる』、ことをね」 ルールに縛られる者。 そしてルールマスター、アウトサイドの力。 忍野が話す『例え』がそれぞれ何を指していたのかは明らかで。 作られた構図は浮き上がる。 作った仕組みを外側から壊せないなら、内側から崩せばいい。 そして修正という名目で自らを割り込ませる。 ゲームを成立させるために『必要な枠』として捻じ込む。 自ら構築した『白き聖杯』というシステムすら欺き、リボンズは参戦を成したのだ。 荒耶宗蓮、言峰綺礼、ディートハルト・リート。 殺し合いという儀式を何事もなく運ぶには、些か以上に難がある人材選出。 並行世界を知るモノならわかる筈だろう。彼らはカオス、この場所に呼び込んで正しき仕事をする筈が無い。 更には内側からの崩壊を仕込まれた禁書目録の変調、その静観。 思えば、幾つもあった綻びの胤。 ルール自体に仕込まれた、ルールを崩す因子。 最初から、状況をこうするために仕組まれたとするならば。 「その結果が、これ」 現に状況は混迷を極めている。 荒耶宗蓮は暗躍を重ね、言峰綺礼は会場にアンリマユを流し込み、ディートハルト・リートは裏切り、インデックスを参加者に与えた。 禁書目録は壊れながらも動き続け、今も変調を続けている。 そうして作られたのが、この、どうしようもない盤面だった。 地は黒き聖杯が蠢き、聖杯戦争という裏の目的すら巻き込んで一切合財を呪いの渦に沈めんとしている。 参加者は首輪という戒めを破壊し、定められたルールを反故にしようとしている。 そこにリボンズ・アルマークは降りていく。 イリヤスフィールという聖杯と共に。 混迷を極め、崩壊の危機に瀕した聖杯戦争の救世主。終わらせるために舞い降りる者。 黒の泥を消し去り、定めを投げ出した参加者の命も全て屠り、聖杯が求めるものを与える男。 強引であろうとも聖杯は納得せざるを得まい。 なぜなら彼こそが、唯一残った『殺し合いに勝ち抜いて願いを叶える者』なのだから。 現にこの場で、聖杯に到達するにおいて、彼より相応しい者は居ないのだから。 そう、だから、この盤面は――― 「彼らは……生き残った彼らは……絶対に……」 「勝てないね」 忍野は断言する。 彼らは彼らのままでは勝てない。 リボンズ・アルマークとの力の差は絶対だ。 いま彼らが握る物はリボンズ・アルマークから与えられたモノ。 いま彼らが振るう力はリボンズ・アルマークに許されたチカラ。 それでは、勝てるわけがない。 勝敗はあまりにも明らかで。 次の忍野の言葉が、その現実を否定する事に繋がると。 果たして原村和は期待でもしたのだろうか。 「でもそれで何か、悪いことがあるのかな」 「……ぇ?」 「だから、リボンズが勝って、たとえば原村ちゃん的には何か不都合があるのかな? ってね」 忍野は更に問いかける。 「だって見ただろう? リボンズ・アルマークが実現する願いを」 「それは……ですが……」 「アイツがいけ好かないとか、アイツのせいで何人も死んだとか、そんなオカルトありえませんとか、そういうんじゃなくてさ。 原村ちゃんが好きな『現実的なお話』としてだよ。 リボンズ・アルマークが勝利し、その願いを……『恒久的世界平和』ってやつを叶える。 夢とか幻想じゃない。誰も殺されない、誰も傷つかない、誰も泣かない。 化学的に論理的にデジタル的に、現実的に、本当にそいつが実現するっていうのなら」 オカルトでも何でもなく本当に、世界が永遠の平和を手にするならば。 「なあ? それでも、ここで永遠に消える64の命の方が価値ありますって、原村ちゃんは言えるのかい?」 永遠の平和と、たった64の命、どちらが優先されるべきかという、それは不条理を挟まない至極単純な問いだった。 この世界を知らぬ者、失われる64人を知らぬ誰かに問いかければ、回答は明らかで。 原村和もまた、一番大切なモノの為に、それ以外を犠牲にしてここに居る以上、忍野の言葉を否定する事は出来ない。 「だから、もう一度言うよ。『命は平等だ』なんて、僕の一番憎む言葉さ」 そして事実、リボンズ・アルマークこそ、聖杯を手にするべき者なのだろう。 彼ほど単純に、世界が希求する願いを願望器に捧げられる者は、他にいないのだから。 「この際だからもう一度ハッキリ言っておく。僕は彼らを助けない」 「…………」 「分かったかい?」 「わかり……ました……」 うつむいた和の声に、諦観が混じり始める。 正しく伝わったのだろう、忍野という男の性分が。 そして理解したのだろう、なぜ今、忍野がここに居るのかを。 「じゃあ、あなたはこれから、どうするんですか? 誰も助けずに、誰も救わずに、あなたは……」 忍野という男を理解して。 絞り出すような問いに、返される答えは、やはり軽く。 「ん? 当然、お仕事だよ。 僕は『この特設かつ即席の不安定な世界が、ふとした拍子に調和を崩さないようにしろ』って依頼されているんだから。 いつものようにバランスを取れって、ね。 だからいつも通り、バランスを取ろう。帳尻を合わせようと思うんだ」 だけどその言い方は、少し引っかかるところがあった。 「だからとりあえず、その『願い』ってやつの。帳尻を合わせるとしようかな」 「……え?」 前言撤回なのかもしれなかった。 軽やかに歩き続けていた男は、展示場廊下に設置された自販機の前、不意に足を止めて、告げる。 「じゃあ、とりあえず、ここからは『この子』をおんぶして行かなきゃいけないから……って、なんだい? 原村ちゃん、さっきからコロコロ表情が変わって面白いね」 伝わっていなかったのかもしれない。 まったく理解していなかったのかもしれない。 事ここに至っても、原村和には、筋金入りのデジタルである彼女には。 「……その子は?」 忍野という、怪奇(オカルト)専門の男を理解することは、到底できていなかったのかもしれない。 「久しぶりのインデックスちゃんだね。 阿良々木くんを追ってここまで来たのかな。だとしたら先回りになっちゃったわけだ」 廊下の突当り、まだかろうじて泥の浸食を免れた窓から差し込む、僅かな西日に照らされた場所。 そこだけは周囲とは少し違う、穏やかな雰囲気を保っていた。 ほんの僅かな陽の光の中央、壁に設置された自販機と首輪換金機の隙間で、少女が一人眠っている。 白い修道服のシスター。 名をインデックス。 恐らく忍野や和と同じ方法で、此処へと移動してきたのだろう。 「これも、さっき言った事なんだけどさ。 平等じゃないんだ、命はね。 リボンズ・アルマークに叶えんとする壮大な救済の願いがあるように。 もしも参加者達に、そんな綺麗で美しい願いに張り合うような、それぞれに抱く、自分勝手な膨大の我欲(エゴ)があるのなら」 忍野は彼女を背負い、また先へと歩き出す。 「その二つの、バランスを、取ってみよう。それが僕の仕事だからね」 飄々と遠のく背中を追いながら、原村和はもう一度、問うていた。 さっきと似たようで、すこし違うコトを。 「あなたは、これから、どこにいくんですか?」 「ん? そうだね、とりあえず阿良々木くんの顔でも見に行ってみるかな。 どうやら彼も近くに来てるみたいだし、ついでに少し話したいこともあるしね」 「あの……」 「そうだ原村ちゃん、これ、バイト代だ。今のうちに渡しとくよ」 「あ……」 古びたお札を受け取りながら、やはり胡散臭そうに見上げる彼女には、まだまだ分からないのだろう。 律儀にお礼だけは、返しながら、考える。 この男、果たして善人なのか、悪人なのか、あるいはただの――― 「ありがとう、ござい……ます」 気分屋なのか。 【 1st / COLORS -END- 】 ――嗚呼。 「Ich weis nicht, was soll es bedeuten」 降りていく。 「Das ich so traurig bin」 ゆっくりと、私は世界に降りていく。 「Ein Marchen aus alten Zeiten」 あと少し、もう少しで、私の願いは果たされる。 「Das kommt mir nicht aus dem Sinn」 さあ、目を開けよう、立ち上がろう。 「Die Luft ist kuhl und es dunkelt」 閉じこもっていた部屋から出よう。 「Und ruhig fliest der Rhein」 お外に出たのは久しぶり、吹き抜ける風が、私の頬をくすぐっていく。 「Der Gipfel des Berges funkelt」 降りていく船の上、夕焼けの空の下、私はここで、待っている。 「Im Abend sonnen schein」 ここで、待っていよう。 あと少し、もう少しだけ、待っていよう。 もうすぐ私のもとにやってくる、誰かの願いを待っていよう――― 「Die Lorelei getan」 今はただ、口ずさむ、ローレライの詩と共に。 【 LAST BATTLE -start- 】 時系列順で読む Back COLORS / TURN 6 『U&I』 Next [[]] 投下順で読む Back COLORS / TURN 6 『U&I』 Next COLORS / TURN 1 『Continued Story』 315 第六回定時放送 ~Loreley~ リボンズ・アルマーク 338 [[]] イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 326 See visionS / Intermission 2 : 『悪の教典』 言峰綺礼 321 See visionS / Intermission 1 『LINE』 - Other - 忍野メメ 原村和 328:See visionS / Fragments 11 『正義と悪』- 一方通行 - 一方通行 323 See visionS / Fragments 7 『Mercenary』 -アリー・アル・サーシェス- アリー・アル・サーシェス
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/1747.html
249 :第二十一回死者スレラジオ~不幸のドン底より愛を籠めて~1/5:2010/12/28(火) 03 35 34 ID hquC4ftk 安藤「はい本番いきまーす。3、2、1…」 筆頭「伊達政宗と!」 神原「神原駿河の!」 二人「「新人さんいらっしゃーいThe 3rd!」」 筆頭「というわけで始まったぜ。お相手は奥州筆頭独眼竜こと伊達政宗と」 神原「アニメ界の腐女子筆頭こと神原駿河が務めるぞ」 筆頭「なあ神原」 神原「どうしたのだ、筆頭?」 筆頭「俺とお前のこの格好はなんだ?」 神原「ふむ、よい質問だ。世間はクリスマスだから我々もそれらしい格好をしたほうがよいだろうということでこの格好なのだ。筆頭はサンタクロース、私はその相棒のトナカイだ。なおちょっと遅いんじゃないかという指摘はそれぞれ飲み込んでおいて欲しい。これでも中の人はがんばったほうなのだ、すまない」 筆頭「くりすます?そいつは何だ?バテレンの祭りか?」 神原「聖人の誕生日という隠れ蓑をかぶったリア充のフェスティバルだ」 筆頭「じゃあさんたくろーすってのは何なんだ?」 神原「いい質問だ。クリスマスの夜に幼女とショタの寝室を巡り、そのきょ」ガァン! 筆頭「What!」 神原「ふむ、これは金ダライか。おっとカンペが」 『神原さんの下ネタトークが危険水域に達すると判断された場合、金ダライが神原さんの頭を襲うので適度に自重してください』 筆頭「だそうだ。自業自得だな」 神原「この程度ならば我々の業界であればご褒美なのだが、発言カットが主目的か」 筆頭「…神原、与太話はこれくらいにしてそろそろGuestを呼びな」 神原「そうだな、では呼ぼうか。その胸に詰まっているのは大いなるロマン。そんな彼女を愛したのは不幸の神様。アニロワ3rd本編のカワイソス四天王筆頭とは彼女のことだーっ!」 美穂子「えっ!…えーっと…福路美穂子です。元の世界では麻雀部のキャプテンをやっていました」 神原「というわけで今回のゲストは美穂子さんだ。なお今回はクリスマスにミニスカサンタの衣装での登場だ」 美穂子「伊達さん…あの…あの時は…」 筆頭「なぁに誰だって自分の命は一番大事だからな。気にすることじゃねえさ。それに」 美穂子「それに?」 筆頭「あの生は死よりも残酷な生だ。あんなもん頼るくらいなら俺は…」 美穂子「そう…ですか」 神原「しかし…いいな」 美穂子「何がですか?」 神原「その衣装ですよ。やはりクリスマスの女子の衣装はミニスカサンタに限る」 美穂子「はぁ…」 神原「本来男の服であるサンタ服を女が着るという倒錯感。さらにミニスカから見える太もも。これぞクリスマス。ああもう」 筆頭「…少し下がってろ」 美穂子「はっ、はい!」 神原「そして聖夜、そんなかの…筆頭、なんなのだそのためのような動きは?」 想いが瞬を駆け抜けてー紅蓮の碑を描くー BASARA KO! 研ぎ澄まされた生命さえその目に潜ませてー 美穂子「えーっと…CMみたいです」 250 :第二十一回死者スレラジオ~不幸のドン底より愛を籠めて~2/5:2010/12/28(火) 03 36 38 ID hquC4ftk 神原「さすがに筆頭の一撃必殺は発生が早いな」 美穂子「(もう復活するんだ…)」 筆頭「Ha!自業自得だ。そろそろロワ内動向に行くぜ」 「流れ星-fool's mate-」で初登場。バトルロワイアルというリアルな命のやりとりの現場に戸惑うも後輩の池田と友人の部長を守りたいという気持ちから行動を開始するが、開幕早々にひたぎと遭遇し、口を縫われかける。ひたぎには見逃してもらい、池田を探し始めるのだが池田は既に死亡。池田ェ…。人を殺すということに迷いを感じながら電車での移動をしようとしたその時、小十郎と出会う。小十郎との会話の中で自分の弱さを吐露し、涙する場面もあったが、小十郎に護ってもらうこととなる。電車を待つ間小十郎との親交を深め、電車の到着とともに移動を始める。が、電車での移動中にライダーの襲撃を受け、自らが小十郎の足手まといになる形で小十郎を喪う。ライダーに情けをかけてもらう形でこの場はなんとか生き延びる。小十郎を喪ったショックは非常に大きかったものの再び立ち上がり行動を開始する。そして第一回放送。池田と部長の死を知り、そのショックは大きくその精神は壊れかける。そんな時にトレーズのトレーラーにひかれかけ、彼に保護され一時をともにする。そこで精神を安定させる。トレーズと別れ、対主催の仲間を探す。その道中で寄った薬局にて船井一行と遭遇。情報交換をしたのち行動をともにすることに。唯とムギの友情に触れ、彼女らを守りたいと思うのだが、このころからその心は徐々に壊れ始める(まあここまでのことを見れば無理はないのだが)。ちなみに一行の保護者的な存在である船井は一切信用していない。船井ェ…。移動中にムギが行方不明となったため唯、船井とともに円形闘技場でムギの帰りを待つことに。しばらくしてムギは帰ってくるが、そこにいたのは先ほどまでの彼女ではなかった。円形闘技場内にて今後について話し合う中、ムギの奸計にはまり、毒殺されてしまう。が、支給品の猿の手に薬局で拾った魔法薬が作用し、レイニーデヴィルが発現。その命をとりとめ、美穂子が意識を失っているうちに円形闘技場内に浸入していた光秀より唯を助けだし、円形闘技場より離脱。…後の彼女を見るともしここで死ねていればどれだけ楽だっただろうと筆者は思ってならないのだ…。 筆頭「とりあえずここまでだぜ」 神原「ふむぅ…これはのっけから壮絶すぎて言葉を失うレベルだ…」 美穂子「あっ…えーっと…ごめんなさい」 筆頭「別に謝ることじゃねえよ。…そうだ」 美穂子「何ですか?」 筆頭「小十郎の奴が迷惑をかけちまったみてえだな。いつもはこんなにだらしのねえ奴じゃねえんだが…」 美穂子「い、いえ。小十郎さんに助けてもらったのはこっちですよ。色んな面で…」 筆頭「いいや、アイツは鍛練が足らねえよ。美人に鼻のした伸ばしてその足を掬われてるんだからよ」 神原「そういえば…うちのオーナーについてはどう考えているのですか?」 美穂子「おー…なー…?」 筆頭「琴吹紬のことだ。コイツは特攻野郎のMemberだからな」 美穂子「ああ…紬ちゃんに関しては最初は憎しみの感情があったけど、唯ちゃんの話を聞いて…こっちに来てから紬ちゃんとも話すうちにそれは消えてしまったわ。優しいわね、彼女って」 神原「そう思ってくれているのなら助かる。未だにオーナーは唯さんのことも含めてその重い十字架を背負っているのだからな…」 美穂子「えっ…」 筆頭「CMだ」 251 :第二十一回死者スレラジオ~不幸のドン底より愛を籠めて~3/5:2010/12/28(火) 03 37 53 ID hquC4ftk 神原「さあ中盤だ。ここからが一番きついエリアだぞう」 闘技場より離脱した後、美穂子は己の身に起きた異常-心臓の停止を自覚する。己の左腕に宿ったレイニーデヴィルにどこか神聖さを感じながらも移動を続ける。そんな中、小十郎の主君であった筆頭と出会う。小十郎のこと、光秀のこと、様々な情報を交わし、筆頭が光秀討伐に赴こうとしたその時、突如として馬イクがこの現場に乱入。美穂子はとっさの判断で馬イクを一撃KO。馬イクから振り落とされたヴァンと会話を交わしたのち、馬イクが運んでいた小十郎の遺体を発見する。そして休息しながら第二回放送を聞くのだが、その中の遠藤の声を聞き、レイニーデヴィルの裏の願いを叶えようとする力が暴走しかけるが、ヴァンに止められそのまま気絶。目を覚ますと筆頭が小十郎の遺体の首を斬る場面に遭遇し、筆頭の小十郎への想いを知る。光秀討伐へと向かう筆頭と別れ、唯、ヴァン(と馬イク)とともにギャンブル船への進路をとるが、闘技場から聞えてきたミオの声に導かれる形で進路反転、闘技場へ向かう。その道中で闘技場から離脱してきたミオと遭遇。ヴァンは闘技場へと向かい、唯、ミオとともに政庁へと向かおうとするが、ミオにけしかけられる形で闘技場へと向かう。そこでは筆頭とヴァンがバサカとドンパチやってる最中。三人でバサカと戦い、バサカに致命傷を与えることに成功するが、その代償としてヴァンを喪い、筆頭は致命傷を負う。美穂子は筆頭を救うため薬局に急ぐ。薬局に到着し、自動販売機にありったけのペリカを投入するのだが…そこにやってきたのはアンリ・マユを片手に持ったマーボー…何というか最悪である。そしてマーボーより、アンリ・マユを使った治療を美穂子自身か筆頭に使うかの選択を迫られ、自身を蘇生させることを選択。その結果として筆頭は死亡。さらに続くはマーボーの暗黒説法。その中で池田殺しの下手人は唯の妹である憂であることを知らされる。マーボーが去った後、美穂子は激しい精神汚染に襲われる。そして他者にもっていられるくらいなら…と筆頭の首を斬り首輪を回収。それが終わると唯の向かった政庁へと足を向けるが、その瞬間に政庁の倒壊を目にする。唯の身を案じ政庁へと急ぐが唯はもう…そして第三回放送。唯の死、闘技場南での戦いでバサカが生存していてそれが唯の死の原因になったことを知り、それが引き金となり精神汚染が完了。黒美穂子の誕生の瞬間である。そのときの叫びで士郎らを引き寄せ、殺そうとするがゼクスに阻止される。離脱を図る彼らに追撃をかけ、ゼクスとのサシになる。アンリ・マユのブーストもあり、ゼクスに死を覚悟させる。ゼクスの救援にきたヒイロのGNバスターライフルの直撃を受けるもそれすらも耐えきる。その時、遠目に見えたのは小十郎を殺した仇敵ライダー。今、運命の第四次政庁大戦の戦端が開かれた。 神原「もう止めて!美穂子さんの(ry」 筆頭「イカれてやがるな…」 美穂子「確かにそうだと思います。けれども…」 筆頭「いや、お前さんが気に病むことはねえぜ。むしろがんばってるほうだ。惜しくらくばその方向を間違えただけだ」 神原「無理もないのだがな。美穂子さんの世界は平凡な世界だったと聞く。それがいきなり悲しみの連続だ。気が狂ってもおかしくはない」 美穂子「でも私は…」 筆頭「またここでCMだぜ」 252 :第二十一回死者スレラジオ~不幸のドン底より愛を籠めて~4/5:2010/12/28(火) 03 39 03 ID hquC4ftk 神原「できればこれで最後にしたい。もってくれよ、容量」 筆頭「お前はなんの話をしてるんだ?」 仇敵ライダーを目視し、ヒイロとゼクスをスルーし、ライダーの下へと向かう。当のライダーは美穂子と再会したこともあり、魔女の呪いが解け、本気モード。しかしライダーが選んだ選択肢は撤退。美穂子はそれを追撃し、たどり着いたのはデパートの屋上。そこでライダーとのサシ勝負となる。パワーでは勝るものの機動力で圧倒的優位に立つライダーに押されてゆく。その中で彼女は様々なことを思う。池田のこと、部長のこと、筆頭と小十郎のこと、唯のこと…様々な想いが走馬灯のように駆け巡る。切り札である魔力の最大行使も通用せず、ライダーも切り札の鮮血神殿を起動し、勝負をかける。美穂子が死を覚悟したその時、彼女の耳に届いたのは自称正義の味方の「助ける!」という言葉。そして再び美穂子は思う「生きたい」と。そしてライダーと最後のぶつかりあい。ライダーの不意をつき攻撃を加えるもライダーを死には至らしめない。…いや、この行動はレイニーデヴィルから美穂子への最後の奉公であった。その直後、この戦場に最悪の敵-魔王・織田信長が降臨する。信長はライダーを一撃のもとに蹴散らすと美穂子と士郎の立つ戦場に降りる。最後の一撃を打ち出した際にレイニーデヴィルは消滅したため美穂子にはもう戦う力はない。それでも美穂子は信長に立ち向かう。前へ進むために、今まで助けてくれた人に報いるために。しかし信長は美穂子の遥か上を行き、士郎を殺しにかかる。美穂子は絶望するが、士郎は筆頭の六爪流の動きを投影し、信長に立ち向かう。その姿を脇から見るが士郎も限界。アンリ・マユでの援護もするが信長にかなうわけもない。万策尽きたその時、ふぁさひいが到着。しかし信長には適わなかった上、一方さんまでもがこの戦いに参戦。士郎の命をかけたエクスカリバーも不発ともうダメかと思われたが、ヒイロの援護により士郎とともにこの場から離脱。カマやんに保護される。そして黒子のもとにへと向かう士郎とカマやんに同行することに。道中、先の戦闘において自らが傷つけたゼクスに出会い、謝罪をする。道すがら魔術や聖杯戦争の情報を得つつ、士郎と心を通わす。おい、士郎そこに直れ。そして美穂子たちは歩を進めるしかしその時は刻一刻と近づいていた… 神原「くっ、結局ロワ内動向は四分割になるのか…」 筆頭「だから何の話だ?」 神原「しかしようやくですね」 美穂子「ええ、長かった気がします。わずか半日程度なのに…」 筆頭「…」 神原「どうしたのだ、筆頭?」 筆頭「すまねえな、俺や小十郎がふがいなかったばかりにお前に迷惑をかけたみてえで」 美穂子「そっ、そんな!伊達さんが謝ることじゃ…」 筆頭「…こうでもしねえと気が納まんねえのさ。お前の場合、誰かが支えてやらなきゃならなかった。けどそれができた俺や小十郎はお前より先に逝っちまった。女一人支えてやれねえなんて奥州筆頭の名折れだ」 神原「確かにそれはあるかもしれないな。美穂子さんが出会った人で頼れる人はほとんどいなかった、ふなちゃんとか論外レベルだしな」 美穂子「そんなことないですよ、私が…」 神原「だからそれがいけない部分なのだよ。責任感が強いのはいいが、全部を一人で抱え込もうとするのは…」 美穂子「…廻り合いが悪かったのでしょうかね」 神原「頼れる人…グラハム殿やゼクスさんに早めに会えていれば変わっていたかもしれない、な」 筆頭「…CMだ」 253 :第二十一回死者スレラジオ~不幸のドン底より愛を籠めて~5/5:2010/12/28(火) 03 41 13 ID hquC4ftk 神原「ではこれで正真正銘ラストだ」 西へ向かう途中、筆頭VSバサカの余波でできたクレーターの中に落ちていたグラハムとあらら木さんを救助。そして黒子の待つギャンブル船に近づいたその時、首輪ちゃんの襲撃を受け、士郎が致命傷を負う。それに乗じてカマやんが士郎と美穂子の間にパスをつなぐ。そんなこともあってギャンブル船へと向かうのだが、眼前のギャンブル船は絶賛炎上中。駆け出した士郎を追い、ミオの言葉に迷う士郎を助ける。説得もむなしく、サザーランドを駆るミオとの戦いに。機動兵器対人間ではあるがアンリ・マユの力と士郎との連携でサザーランドを戦闘不能に追い込む。しかしミオは抵抗する。そしてサザーランドの武装をすべて封じたと思ったその時、サザーランドから脱出したミオが召喚した影の使い魔に捕食され、その生涯を閉じた。誰かに向けた「だいすき」という想いを胸に秘めて… 神原「ふぅ…聞いているこっちが辛くなってくるな」 筆頭「あぁ…」 美穂子「えーっと…」 神原「よし、ここで空気を変えるぞ。突然ですが、実際はどうなんですか?」 美穂子「どうって…何がですか?」 神原「無論、衛宮殿についてだ。どう想っているのだ?」 美穂子「あー…今は…別に…」 神原「ほほう」 美穂子「確かに助けてもらったことや衛宮君の言葉には元気づけてもらった。けど、もう彼にはお似合いな人がいるからね。資料室のBDやこっちに来てからのあの二人の言動を見てればわかるわ」 神原「ふんふん」 筆頭「くだらねぇな…」 美穂子「今はケンカしてるみたいだけどね…衛宮君、黒子ちゃんをあんまり怒らせちゃダメよ」 神原「なるほど、ギャルゲで言うところのお姉さんポジションか」 筆頭「ぎゃるげってなんだ?」 神原「筆頭は知らないほうがいい。全国の腐女子の夢が壊れる」 美穂子「それに私には…」 神原「私には…」 美穂子「ここから先は秘密です(悪っぽい笑みを浮かべた)」 神原「そうか…もっと踏み込みたいが、これ以上踏み込むと金ダライや筆頭の一撃必殺技とは比べものにならないなにかが来そうだから自重しよう」 筆頭「確かに殺気が漂ってやがるな…」 神原「では美穂子さん、現世の人へのメッセージはあるかな?」 美穂子「そうですね…秋山さん。確かに貴女と私は似てるかもしれない。大切な人を失って、支えてくれる人もいなくて…。貴女の痛みはわかる…なんて軽々しいこというつもりはないわ。だけど貴女の望みとこっちのみんなの望みは反対なの…だから無理をせずに生きて。貴女は人殺しには向いてないし、みんなの泣く顔を私は見たくないから」 筆頭「コイツはHeavyだな」 神原「ああ…では閉めるか。お相手は神原駿河と!」 筆頭「奥州筆頭の独眼竜と!」 美穂子「福路美穂子でした!」 神原「では次回をお楽しみに」 【第二十一回死者スレラジオ終了】
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/124.html
【ヒイロ・ユイ】14 016 かしまし~ボーイズ・ミート・バッドガールズ~ ◆tu4bghlMIw 047 支配より協調を、征服の代わりに友情を ◆70O/VwYdqM 086 (ふぁさっ)ひいっ! ◆0hZtgB0vFY 108 機械人形の館 ◆1U4psLoLQg 133 戦場の絆 ◆kALKGDcAIk 151 思春期を殺した少年の翼 ◆mist32RAEs 171 燃えつきない流星 ◆g5DEhSoQIc 182 裸だったら何が悪い!~ヒイロ―! ヒイロ―!~(前編)裸だったら何が悪い!~ヒイロ―! ヒイロ―!~(後編) ◆qh.kxdFkfM 195 境界線上の水平線 ◆MQZCGutBfo 211 建物語 ◆aCs8nMeMRg 218 月は出ているか(前編)月は出ているか(後編) ◆MQZCGutBfo 235 試練~New Translation~ ◆0zvBiGoI0k 243 開け、細き一条の血路(前編)開け、細き一条の血路(後編) ◆IVe4KztJwQ 247 疾走スル狂喜 【壹】疾走スル狂喜 【貮】疾走スル狂喜 【參】疾走スル狂喜 【肆】疾走スル狂喜 【伍】 ◆hqt46RawAo 【デュオ・マックスウェル】20 028 そんなことはどうでもいいんだ、重要なことじゃない ◆mist32RAEs 050 Break & Peace ◆qh.kxdFkfM 090 こよみパーティー ◆tILxARueaU 116 とある死神の≪接触遭遇(エンカウント)≫ ◆DzDv5OMx7c 124 狂気の拠り所 ◆lDZfmmdTWM 159 君が 光/闇 に変えて行く ◆CcfuOxf30g 170 君のいない道を行く ◆Vj6e1anjAc 180 「無題」じゃあ今いち呼びにくい! このシュトロハイムが名づけ親になってやるッ! そうだな……『メキシコに吹く熱風!』という意味の「サンタナ」というのはどうかな! ◆mist32RAEs 189 戦場に生きる者達(前編)戦場に生きる者達(後編) ◆0hZtgB0vFY 215 HERO SAGA 『角笛』HERO SAGA 『角笛Ⅱ』HERO SAGA 『大戦』HERO SAGA 『崩落』HERO SAGA 『終憶』 ◆0zvBiGoI0k 221 GEASS;HEAD NOAH(前章)GEASS;HEAD NOAH(後章) ◆hqt46RawAo 232 想い の 翼(前編)想い の 翼(後編) ◆aCs8nMeMRg 240 Murder Speculation Part2(前編)Murder Speculation Part2(後編) ◆C8THitgZTg 245 ルルーシュと腹黒い仲間たち(前編)ルルーシュと腹黒い仲間たち(後編) ◆MQZCGutBfo 256 “腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(前編)“腹黒の騎士団・バトルロワイヤル・ツアー御一行様”の旅(後編) ◆0zvBiGoI0k 263 伽藍の世界 ◆mist32RAEs 277 仮面 ◆hANcxn7nFM 281 おわりのはじまりⅠ「少女には向かない職業」おわりのはじまりⅤ「最後の挨拶」 ◆1aw4LHSuEI 283 殺意の火薬庫 ◆mist32RAEs 288 GEASS;HEAD END 『離別』GEASS;HEAD END 『戦場』GEASS;HEAD END 『死神』 ◆hqt46RawAo 【張五飛】10 034 正義のためなら悪となる ◆Nfn0xgOvQ2 060 その 名は ゼロ ◆.ZMq6lbsjI 089 乗り損・エスポワール・スタンダード ◆zg9MHZIP2Q 105 夜明けのゼロ ◆1U4psLoLQg 112 ウーフェイ再び ◆10fcvoEbko 160 協議の果てに迷える戦士達 ◆IXsb2rHJg6 167 「○○した結果がこれだよ!」 ◆CcfuOxf30g 180 「無題」じゃあ今いち呼びにくい! このシュトロハイムが名づけ親になってやるッ! そうだな……『メキシコに吹く熱風!』という意味の「サンタナ」というのはどうかな! ◆mist32RAEs 189 戦場に生きる者達(前編)戦場に生きる者達(後編) ◆0hZtgB0vFY 215 HERO SAGA 『角笛』HERO SAGA 『角笛Ⅱ』HERO SAGA 『大戦』HERO SAGA 『崩落』HERO SAGA 『終憶』 ◆0zvBiGoI0k 【ゼクス・マーキス】18 021 海からの呼び声、強いられた結合 ◆.ZMq6lbsjI 048 殺し合いに吹く熱風――――アクセラレータ ◆1sC7CjNPu2 076 結ンデ開イテ羅刹ト骸 ◆tu4bghlMIw 088 届かなかった言葉 ◆Wf0eUCE.vg 121 Miriarudo―Le Petit Six Prince― ◆zg9MHZIP2Q 146 ガンダムVSガンダム ◆LwWiyxpRXQ 166 JUST COMMUNICATION ◆CcfuOxf30g 174 解明への灯 ◆MQZCGutBfo 188 The Hollow Shrine(前編)The Hollow Shrine(後編) ◆C8THitgZTg 200 亡国覚醒カタルシス ◆0zvBiGoI0k 204 兄妹 ~或いは、爆弾とボンバーマン~ ◆MQZCGutBfo 214 Oblivion Recorder ◆C8THitgZTg 227 それぞれの願い ◆0zvBiGoI0k 238 世界の中心で愛を叫んだモノ ◆5iKodMGu52 243 開け、細き一条の血路(前編)開け、細き一条の血路(後編) ◆IVe4KztJwQ 247 疾走スル狂喜 【壹】疾走スル狂喜 【貮】疾走スル狂喜 【參】疾走スル狂喜 【肆】疾走スル狂喜 【伍】 ◆hqt46RawAo 254 シスタープリンセスを追え ◆6lyiPawAAI 258 夢幻の如くなり(前編)夢幻の如くなり(後編) ◆mist32RAEs 【トレーズ・クシュリナーダ】7 022 薔薇アッー! 俺がガンダムなのか!? ◆8d93ztlX9Q 061 いやあ……兵藤は強敵でしたね ◆mist32RAEs 075 混迷への出撃 ◆.ZMq6lbsjI 118 ひとりにひとつ ◆zsYinY96dc 132 みんな! 丸太は持ったか!! ◆mist32RAEs 149 黄昏の破壊者破壊者たちの黄昏Beyond The Grave ◆L5dAG.5wZE 176 苦痛 ◆0hZtgB0vFY 【リリーナ・ドーリアン】3 054 今は亡き王国の姫君 ◆00PP7oNMRY 080 戦争と平和 ◆10fcvoEbko 098 煉獄の炎煉獄の炎 (2)煉獄の炎 (3) ◆.ZMq6lbsjI